複数のウインドウを使って作業をしているときに、頻繁にウインドウを行き来します。そのときに、いちいちマウスを握って、タスクバーのウインドウアイコンをクリックして…なんていう作業はあまり効率のいいものではありません。
過去記事
<<PC操作を早くする4>>
瞬時に目的のアプリに切り替える方法
で紹介したように2~3個のウインドウなら ALT+TAB で切り替えるか、WIN+[数字] キーで切り替えるのが高速です。
■Windows標準機能の限界
ただ、Windowsの場合、同じアプリで複数のウインドウを開いているようなものはこの作戦では切り替えが結構手間です。
たとえば、PowerPoint で A, B, C と 3 つのファイルを開いて作業をしているときに、Aを編集中に B に切り替えようと思うと、ALT+TAB では、同じ PowerPoint のアイコンが表示されるだけなので、どのウインドウだったかは、その下に出てくるファイル名をよく見ないとわかりません。
WIN+[数字] だと、画面の縮小イメージが表示されるので、カーソルキーで選択してリターンキーを押さないと目的のウインドウには移動できません。
タスクバーの設定で、同じアプリをグループ化しないようにしておくと、WIN+[数字] で一発遷移ができるのですが、こんどは、タスクバーのアプリが表示されている位置が状況によって変わってしまって、目をつぶってキーを押せばいい、という状態にはなりません。
■タスクスイッチャ― Switcher for Windows Vista
で、あちこち探していて発見したのが、この "Switcher for Windows Vista" というソフト。
以下からダウンロードできます。名前は "for Windows Vista" と書いてありますが、手元の Windows7 と Windows10 で確認したところちゃんと動いてくれました。
Switcher for Windows Vista
インストールして WIN+@ を押すと、WIN+TAB をおした時と同じような画面が出てきます。
ただし、ウインドウは現在の画面の縮小表示。そしてそこに番号が振ってあります。
選択は、WIN+TAB 同様にカーソルキーや TAB キーでもできますが、便利なのが数字キー。そこに降ってある番号のキーを押すと、そのウインドウがアクティブになります。
たったこれだけのソフトなのですが、ウインドウ切り替えが素早くなることと、切り替え作業に失敗することがなくなります。
WIN+TAB だと、そのあと何回か TAB キーで選択するので、行き過ぎると、もう一度一周させるか、SHIFT+TAB で戻らないといけません。私はウインドウの数が多くなると大抵この失敗をしてました。
で、思わず「チッ」って舌打ちしたり、「え~い!クソッ」って声に出してしまって、隣の人から「○○さん、どうかしました?」と…
■ちょっとコツなど
●起動キーを変える
初期設定では、WIN+@ にホットキーが割り当てられていますが、とっても押しにくいです。
両手を使わないとできませんし。
なので、私は、WIN+SPACE キーに割り当てなおしました。
やりかたは、タスクトレイの "Switcher for Windows Vista" のアイコンを右クリックして、"Settings" を選択。
Shortcuts を選択。
Begin Session の Keyboard shortcut: における Change ボタンを押す。
Press shortcut keys のテキストボックスを選択した状態で所望のキーを押す
で変更できます。
WIN+SPACE って本来どういう機能なのかというと、まあやってみればわかりますが、単にデスクトップが表示されるだけです。「だから何?」っていう機能で実際使ったことがなかったので、こっちで仕事をしてもらおうと。
設定で、マウスの位置で Switcher for Windows Vista を起動することもできるみたいですが、そもそもマウスに触りたくないので使ったことはありません。
●設定ダイアログ
すでに Settings の説明をしてしまったので、やってみた方は気づいたかもしれませんが、設定ダイアログの完了ボタンの位置が変です。
通常、これらのボタンは右下に配置され、
[OK] [Cancel]
みたいになっているのですが、これは
[Hide] [Exit]
になってます。で、「[Hide]って何??」とか思いながら、「ダイアログを終了させるのかな?」と [Exit] ボタンを押すと、何事もなく、プログラム自体が終了…。設定変更を反映して、作業を続けるためには、[Hide] ボタンを押さないといけません。
しばらく悩みました…
■多数のアプリの検索
このソフトのもう一つスグレモノが、アプリ検索の機能。
複数のアプリが立ち上がっているときに、Switcher for Windows Vista を起動して、そのアプリのタイトルバーに表示されている名前をタイプしてやると、インクリメンタルサーチをしてくれます。同時に10個位アプリが立ち上がっていても、これなら数キーで間違いなくアプリが選択できます。
■情報が少ない…
このソフト、名称が Switcher for Windows Vista とわりと一般的な単語が使われていて、情報を探そうとしてもあまりうまくヒットできません。
ダウンロード元にも、アプリとスクリーンショットがペタペタ貼ってあるだけのとってもシンプルな説明…。
まあ、ちょっと試してみれば、だいたい分かるアプリなので良いですが…
この記事にたどり着いて、いろいろ試してみた方がいましたら、「こんな使い方が便利」なんてのを紹介してくれると嬉しいかも
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