忍者ブログ

サラリーマンの仕事術

給料がちょっとだけあがるような仕事術について

グレイなリソースを使う1

あるプロジェクトのりーだーになったり、組織のになったりすると、いろんなリソースが使えるようになります。いわゆる

 ヒト、モノ、カネ、情報

の4つのリソースですね。

■白いリソースと黒いリソース


私はこの4つのリソースに色を付けてます。といっても頭のなかだけですが。

 白:そのプロジェクトのために自分(リーダー)が自由に使えるリソース
 黒:存在は知っているけど自分(リーダー)が使えないリソース

ただ、ほとんどのリソースは、真っ白か真っ黒ではなく、ちょっとだけ色がついてます。黒100%でも黒0%でもなく、5% や 68% みたいに。

つまり、ほとんどのリソースは、グレイなんですね。


■リソースを使える条件を考える


当然、自分の部下ならそのリソースは限りなく白に近いです。しかし、自分の部下は特定のプロジェクトだけをやっているわけではないので、別のプロジェクトが忙しければ、使えないリソースになります。時と場合によって色が変わってますね。

こうした状況を勘案して、使える時に最大限使えるようにしておくのが、リソース配分のコツ。

★P118〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

リソースの代表格として、人的資源(ヒト)があります。

この後の章でもご紹介しますが、周囲を巻き込むには依頼の仕方やコミュニケーションの取り方なども大切な要素ですね。よくありがちなのは、仕事の資任所在を明確にしないとか、適羽適所に役割分担ができていないケースです。誰が何を担当しているのかが把握できていないと、お互い協調を図ることはもちろん、組織として成立しません。互いの仕事がどのように有機的に作用して、1つの仕事を構成しているかをしる意味では、前述の WBS を応用し、役割分担表としてまとめるのが有効です。

ひとつひとつの作業に対して役割分担をするのです。そうすることで作業への責任の所在が明確になり、誰が担当するんだったけ? というような無責任な作業漏れが防げます

吉山勇樹(著) 『アウトプットが10倍増える!スピード段取り術
――――――――――――――――――――――――――――★


本書には、ヒトとお金のリソース分担表が例として載ってますが、現実のプロジェクトでこういうやり方が上手くいったことがありません。
もちろん、私の会社のマネジメント手法がレベルが低いから、というのもあるでしょうけど。

分担はおおまかに決めておくだけにして、実際にその作業をやるときにおいて、その作業のタスクをより詳しく分解して、担当者の他のプロジェクトの状況を見ながら決めたほうが、担当者は動きやすいです。

その時に別のプロジェクトがピンチになっているかもしれません。最初に詳細に決めてしまうと、他の人達は興味をなくします。いざやろうとした時に、「××さんが忙しいみたいなので、だれか変わってあげて」といえば、「オレだって忙しい」という人ばかりになってしまいます。
※これももちろん、私の会社のメンバーがやる気が無いだけなのかもしれませんが。

同じくお金にしても、細分化した時点で、すべての活動で不足します。
簡単な話、全部で1万円のものを買うときに、5人にそれぞれの品物を買ってきてもらおうとすると、2000円ずつ分けると、買いに行った時に金額が若干ずれていたなどのリスクがあるので、3000円づつ渡さないといけないわけです。そうすると1万5000円の予算が必要になってしまいます。
分割すれば分割するほど、バッファの総計は大きくなるのが世の常です。

「このリソースはこのタイミングで使う」と決めたら、そのために下準備をしておいて、いざ使うときには、柔軟に使えるようにしたほうがプロジェクトは滞らなくて済みます。

PMBOK、ISOやCMMなどの業務の進め方の定義とは逆ですが。
現実なんてそんなもん。


■参考図書 『アウトプットが10倍増える!スピード段取り術



立ち読みできます立ち読み可
仕事の8割は、段取りで決まる!

仕事のやり方を劇的に改善し効率を数倍高める「段取り力」。「段取り力(PWA)検定の仕掛け人であり、年間200日以上もの企業セミナーでこのスキルを教える「段取りの達人」が秘伝の技術を大公開!

◆アマゾンで見る◆ ◆楽天で見る◆ ◆DMMで見る◆

アウトプットが10倍増える!スピード段取り術
著者 :吉山勇樹

アウトプットが10倍増える!スピード段取り術
検索 :最安値検索

アウトプットが10倍増える!スピード段取り術
検索 :商品検索する



●本書を引用した記事
 標準時間を持つ
 伝わった結果だけが問題2:どう伝わったかを判断する方法
 伝わった結果だけが問題1:どう伝えたかではなく、どう伝わったか!
 リスクは上げるより見直す2:リスクマネジメントは「良い加減」に
 リスクは上げるより見直す1:リスクは上げるより見直す
 定型業務をカイゼンしなさい
 締め切りを曖昧にしない
 やることリストとやらないことリスト
 仕事の4条件のスコープを決める
 成果が倍になるコマ割り時間術
 ベタープラクティスに学べ
 わかりましたか?
 スピード段取り術3
 スピード段取り術2
 スピード段取り術1
 報連相(ホウレンソウ)は相連報(ソウレンホウ)
 時間を買う
 リスクマネジメント:4つのリスクに備える
 上司は部下の強み、弱みをよくわかっている
 目標は自分だけが管理できる
 会して議せず、議して決せず、決して行わず、行ってその責を取らず
 ドラッカー365の金言:組織の精神はトップから生まれる
 段取りを良くする思考手順
 前後関係がわかると仕事がわかる
 グレイなリソースを使う1
 アウトプットが10倍増える!スピード段取り術
 自分のやりたいことを公言する
 「やる」と決めることで仕事は面白くなる
 目標は部門目標に合わせる
 関係者を巻き込む
 明日の意思決定を計画してはいけない
 到達基準点を最高にする
 行動に転化する
 KKDとロジカルのバランスをとる
 部門目標と個人目標
 複数の選択肢を得る

●このテーマの関連図書

頭のいい段取りの技術

残業ゼロ!仕事が3倍速くなるダンドリ仕事術(アスカビジネス)

デキる人が「当たり前」に身につけている!仕事の基礎力

ダメなパターンから抜け出すためのちいさな工夫(Sanctuarybooks)

突発的な仕事に先手を打つ残業ゼロのビジネス整理術

図解ミスが少ない人は必ずやっている「書類・手帳・ノート」の整理術


■関連する記事

リスクは上げるより見直す1:リスクは上げるより見直す

プロジェクトマネジメントにはリスク管理はつきものです。ところが、ウチの会社では、「今回のプロジェクトにおけるリスクは何ですか?」と聞くと、「現場と意見が合わない」「シミュレーション環境が構築できない」とか、過去に起きた問題をリスク視する情報はあまり上がってきません。P仕事の段取りを考える上で必ず意識したいことは、先をイメージして、想定の範囲を広げるということです。ここまでご紹..

定型業務をカイゼンしなさい

業務を効率化するにあたり、ときどき「なにか勘違いしているなあ」と思える場面に出くわします。効率化とは、結果を変えずに投入工数を下げることです。決して単純に投入工数を下げることではありません。ま、そこは本題ではありませんが、この前提は強調しておきます。比較対象は「以前の工数」で、本題ですが、「投入工数を下げること」とはどうやって確認できるでしょうか?投入工数が下がったかどうかは、以前の投入工数以後の投入工数の2つ..

やることリストとやらないことリスト

いろいろな作業を経て完成する仕事(GTDではプロジェクトと読んでますね)があった時に、よく「作りなさい」問われるのが、計画化と「やることリスト」です。これはベースになっているのは、「やることリスト」であって、それを時系列に並べたものが計画です。みなさんはやるべき作業をどのようにまとめていますか?上司の指示、クライアントとの打ち合わせでできた宿題、自分自身で解決..

視野を広げる

ピンチの時には周囲が見えない忙しかったり、強いストレスがかかっているときは、周囲が見えなくなります。これは当たり前で、人間(というか動物すべて)は見の危険が迫っている時には、危険なものを非常に注意深く見ようとします。その結果そこに集中しすぎてしまって、横から飛び出してくる別の危険に配慮ができない状態になるわけです。自分のことを振り返っても、会社をしばらくおやすみする前半年〜1年くらいの間は、本当に周囲の状況が見えてませんでした..

仕事の4条件のスコープを決める

段取りという言葉の通り、仕事を段階的にステップアップさせていくのが段取りの基本になります。:それにはまず、期間を決めることです。全体像を把握するにしても、いつ終わるのかというお尻が見えないと、延々と続く仕事になってしまいます。ここで肝心なのは、何をどこまでやれば仕事は完了なのか?という作業範囲について明確にすることです。吉山勇樹(著) 『アウトプットが10倍増える!スピ..

成果が倍になるコマ割り時間術

スケジュールを考えるときに1時間単位とかで考えてません?もしそうなら、これを30分単位にするだけであなたの能率や成果は倍にできますよ。打ち合わせ時間打ち合わせって、基本的な流れはこんなふうです。・前回までの宿題の確認・今回の打ち合わせ内容の確認・本題・まとめ、ラップアップようは、多くの人はこの打ち合わせのテーマに関わることばかりをやっているわけではないので、アタマをこのテーマに切り替える時間が必要なんですよ。なので、ス..

7つの習慣:あなたのビジョンについて考えてみてください

考える力は、他人が出した結論を見るだけでは絶対に付きません。自分の頭で考え、それを整理し、行動してそれをさらに最初の考えにフィードバックするというループによってのみ強化されます。本カテゴリでは、さまざまなテーマを設問としてご紹介していきます。そのテーマについて、ノートに自分の考えを書き出して、それから導き出される結論に基づくアクションを決定して行動してみてください。その結果自分の考えがどのように変わったのか、一度このノートをを見なお..

人を動かす:人を説得する原則2:相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない

巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。本日の巨人:デール・カーネギー本日のお言葉:相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しないお言葉の出典:『人を動かす』誰かの提案を聞いていると、矛盾しているところや、「それじゃあできんだろう」というところがいくつも見つかります。心理的に相手より上に立ちたいと思ったら、それを指摘するのは有効な手段だと思っています。ただ、もしそれがその提案の根本的問題、すなわち、その提案が目指す目標を毀損す..

影響の輪1:自分に影響のある問題を外においてはいけない

ちょっと抽象的なお話ですが…「コミュニケーションが悪い」「言ったことが伝わってない」「間違って伝わった」こういった問題は、誰かと協業していく上ではよく起きうる問題です。その時に、「組織体制がだから」「会社の方針が××だから」といってしまうのは簡単です。その瞬間から問題点は自分のモノではなく、他人の問題になります。影響の輪「影響の輪」という図をごぞんじでしょうか。『7つの習慣』で有名になったスティーブン・コヴィーが..

人を動かす:心のなかに欲求をおこさせる

巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。本日の巨人:デール・カーネギー本日のお言葉:他人の立場に身を置き、その心のなかに欲求を起させるお言葉の出典:『人を動かす』他人の欲求に訴えなさい本日は『人を動かす』の「人の立場に身を置く」の部分から。本書から、"常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物ごとを考える"という、たったひとつのことを学びとっていただければ、成功への第一歩..

■同じテーマの記事

会議が失敗する理由

会議の一つの形態である「ワークショップ」と言うものがあります。日本では「体験型講座」みたいに理解されてますが、本来はプロジェクトにおける関係者の合意とコミットメントのための仕組みです。本書『レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング』では、ワークショップについて、「ワークショップが失敗する理由」が書かれてますが、ここで言う「ワークショップ」は後者の意味です。会議が失敗する理..

PR