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7つの習慣:ガチョウの卵とP/PCバランス


本日は、『7つの習慣』から「ガチョウの卵」のお話と、7つの習慣の非常に大切な概念、「P/PCバランス」についてお送りします。


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●「ガチョウと黄金の卵]の教訓
「7つの習慣」は、効果性の習慣である。

これは原則に基づいた、長期的に最大の有益な結果をもたらすものである。そして、この「7つの習慣」は、人格の土台となり、効果的に問題解決を図り、機会を最大限に活かし、かつ、ほかの原則を常に学び、それを生活の中に取り入れるための正確な地図(パラダイム)とよりどころを与えてくれる。

これらの習慣が効果性の向上に結びつく大きな理由のひとつは、これから説明する P / PC バランスという自然の法則に調和した「効果性」に関するパラダイムに基づいているからである。

多ての人はこの原則に違反しようとして、敗れていく。「ガチョウと黄金の卵」というイソップ物語を思い出せば、この原則は容易に理解できるだろう。その寓話は次のとおりである

 ある貧しい農夫が飼っていたガチョウの巣の中にキラキラと輝く黄金の卵を発見した。最初は誰かのいたすらたろうと思って捨てようとしたが考え直し、念のために市場まで持って行くことにした。

 すると卵はなんと純金だった。農夫はこの幸運が信じられなかった。

 翌日も、同じことが起きた。来る日も来る日も、農夫は目を覚ますや否やガチョウの巣に走って行き新しい黄金の卵を発見レた。やがて農夫は大金持ちになった。

 ところが、富が増すにつれ欲が出てせっかちになっていった。

 一日一個しか生まれない黄金の卵が待ち切れずついにガチョウを殺し、腹の中の卵を全部一気に手に入れようと決めた。

 そして、いざガチョウの腹を開けてみると中は空っぽだった。黄金の卵はもちろんなく、そのうえ黄金の卵を手に入れる手段さえも農夫はなくしてしまったのだ。
 黄金の卵を生み出してくれるガチョウを殺してしまったのだった。

この寓話は、ひとつの自然の法則あるいは原則を教えてくれている。

それは、真の効果性を定義してくれるものである。

ほとんどの人は、効果性あるいは成功について考えるとき、黄金の卵のことだけを考えがちである。生産を上げ、目標を達成しさえすれば、それが「効果的」だと思い込む。

しかし、この寓話が示してくれるように、真の効果性というものには二つの側面がある

それは、目標を達成することまたは結果を手に入れること(黄金の卵)と、その結果を手に入れるために使う資源あるいは目標を達成する能力(ガチョウ)、の二つである。

つまり、ガチョウを疎かにし、黄金の卵ばかりを追い求める生活様式を取り人れれば、やがては黄金の卵を生み出してくれる資源を失くしてしまうことになる。
逆に、カチョウの世話ばかりして昔釜の卵のことを全く考えなければ、自分自身もガチョウも食べさせる資力を失りてしまうだろう。

効果性は、この二つの側面のバランスにある。

それをP/PC バランスと呼んでいる。

すなわち、目標達成(Performance)の P と、目標達成能力またはそれを可能にする資源(Performance Capsbility)の PC から名づけられた原則である。

スティーブン・R・コヴィー(著) 『7つの習慣
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私は、この「P/PC」を「コンピテンシー」という言葉で捉えています。

面接(特に採用面接)などで重視される「成果を再現する力」のことですね。
※注記:正しくは「高業績者の行動特性」と訳されるみたいですが、私はわかりやすいのでこのように理解してます。

成果と成果を出すプロセス、これはどちらも重要で、それをバランスをとっていかないと、寓話の農夫の様になりますよ、と言っているわけです。

本書のこの第1部の「人生の扉を開く」の章では特にいろいろなもののバランスと相互作用について書かれています。人によりレベルの高さはいろいろですが、それらが相互作用を持っていることを意識して、バランスを調整しながら伸ばしていくこと(「一芸に秀でる」ではなく)を強調しています。





■参考図書 『7つの習慣

全世界3000万部(40カ国語に翻訳)以上の発行部数を誇る、自己啓発書の原典。
著者スティーブン・R・コヴィー博士は、英「エコノミスト」誌によって「世界でもっとも影響力のあるビジネス思想家」として紹介されるなど不動の評価を得ている。

本書では人が真の成功を達成し、永続的な幸福を手に入れるには「原則」に基づいたアプ口ーチが重要であるとし、「私的成功」から「公的成功」へと至るための「7つの習慣」として、
 第一の習慣:主体性を発揮する
 第ニの習慣:目的を持って始める
 第三の習慣:重要事項を優先する
 第四の習慣:Win-Win を考える
 第五の習慣:理解してから理解される
 第六の習慣:相乗効果を発揮する
 第七の習慣:刃を研ぐ
を説いている。




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7つの習慣
著者 :スティーブン・R・コヴィー

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●本書を引用した記事
 会議は中途半端にはじめる
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 ニュースを人に説明する
 相手に気持ちよく喋らせる減衰曲線
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 1年後を想像する
 予算管理とは突発費用に対応できること
 どうしようもないムダな会議がある理由


●関連図書
 
完訳 7つの習慣 人格主義の回復
 
まんがでわかる7つの習慣
 
7つの習慣 演習ノート―ビジネス、プライベート、家庭で、効果的な人生を送るための 成功への原則がよくわかる!
●このテーマの関連図書

CD-ROM付お金の科学~大金持ちになる唯一の方法~

CD‐ROM付図解成功の9ステップ

あなたの夢を現実化させる成功の9ステップ(幻冬舎文庫)


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