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サラリーマンの仕事術

給料がちょっとだけあがるような仕事術について

あれ、これ、それで会話する



■コミュニケーションの目標



 「ウチの会社(部門でも可)はコミュニケーションが悪いので改善しよう」

よく管理職になると必ずこういう話が、何年かに一度は出てきます。

部下からいわれたときには

 「はあ? コミュニケーション? なにそれ?」

みたいに返しちゃうのですが、上司から言われた時には

 (揉み手をしながら)
 「そうですね~。やっぱりコミュニケーションが大事ですよね~。」

なんて答えます。サラリーマンですので。

ちなみに私からは「コミュニケーションが悪い」という発言はしたことがありません。

だって、「良い」とか「悪い」とか言うのは、何かとの相対関係を表してますよね。
つまり、目標値と現状があって、そのギャップがプラスの時には「良い」と言い、マイナスの時には「悪い」というんですから。

 じゃぁ、コミュニケーションの目標値はどういうものなの?

って答えられますか?

少なくとも私には答えられません。
だから、「良い」も「悪い」も言わないようにしてます。

■理想のコミュニケーション


でも、ちょっとだけ理想状態というのがあります。

こんな会話ができること。

 上司:「○○君、あの件どうなった?」
 部下:「はい。あの件は、例の会社ああなっちゃんで、あっちの部署に回しておきました」
 上司:「あ、そうか。了解。」
 上司:「じゃあ悪いけど、こっちの件うまく頼むよ。」
 部下:「はい。じゃぁ今度報告しますね。」

お気づきのように、固有名詞ではなく指示代名詞や曖昧な表現が多いですよね。

一般的に、コミュニケーション術で教えられるのは、「指示代名詞を使わないように」ということなのですが、私の理想は、指示代名詞だけで仕事ができること。

私の親がそうだったのですが、

 父親:「おい、あれ」
 母親:「はい」(灰皿が出てくる)
 父親:「さてと…」
 母親:「あ、そこに入ってるから」
 父親:「ん…」(バスタオルを引き出しから出す)

こんなふうでした。
こういうのが理想的にコミュニケーションがとれている状態なのではないかと思ってます。

 相手が考えていることが即座に伝わり、その結果も即座にフィードバックされる

ということで、時々部下に、

 「あれってどう?
 「例の件、いまどんな感じ?

と聞いて試したりしてます。

殆どの場合、

 「へ? アレって何でしょ?」
 「漢字もひらがなもないですよ!」

と返されてしまいますが…。

でも時々、それで聞きたいことががえってくるとすごく嬉しいです。ま、1000回のうち1回くらいですかね。
ということは、私と部下のコミュニケーション性能は0.1%ってとこですか。

まぁ100%伝わったら、どちらかがESP(エスパー)なのかも、ですが。

本当は、脳が老化して、すぐに固有名詞が出てこないだけかも…。



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