で書いたように、マウスを使うGUIよりキーボードで入力するCUIのほうが劇的に操作速度が早くなります。
Windowsをキーボードショートカットで使うことはもちろん、アプリを立ち上げるにしても、
「スタート」→「すべてのプログラムを表示」→ ワードをクリック
とやるよりも
MSword
と打ち込んだほうが早いんですよ。
■CUIを使う
Windows には2つのCUIが用意されています。
コマンドプロンプト
Windows Power Shell
WindowsPowerShellは、コマンドプロンプトを UNIX のshellのように機能拡張したもので、これが非常に便利です。
よく使うコマンドなどはエイリアスとして簡単にかけるように設定できますし、単純機能のツールを組み合わせて複雑な動作もさせることが出来ます。
コマンドレットの受け渡しは、オブジェクト(構造化されたデータ)を渡すことが出来ますのでUNIXよりも複雑なことも割合簡単にできちゃいます。
■WindowsPowerShellを学ぶ
覚えるまでが結構大変なのですが、一度覚えてしまうと作業効率は格段に上がります。
ある特定のファイルの中からほしい文字列を含む文を抜き出して、別のアプリにペーストするとかが簡単にできちゃいます。
たとえば、「サブフォルダ中のファイルの合計サイズを知りたい」とおもえば、
Get-Childitem | Measure-Object -property length -sum
と書けばできあがりです。よく使うならこれを
GetChildSum
とエイリアスしておけば、これだけで完了。
これは仕事の時間の多くをWindowsPCを使って作業する方なら、絶対覚えた方がいいツールです。
マウスをポチポチやっていた頃を思い出して「どうしてあんなムダなことをしていたんだろう?」と思えるくらい効率が上がります。
今後も時々PowerShellについて書いていこうと思いますが、全体像を説明するのは本記事の趣旨ではありませんし、Webだけで見ていると、全体像が理解できません。以下のWebページか、書籍などを参考にされたほうがいいです。ご紹介しておきます。
Windows PowerShell 入門
改訂新版 Windows PowerShell ポケットリファレンス
ちょっとしたリファレンスにはWebは便利ですが、初めて取り組むなら全体をちゃんと説明した本が必要だと思います。
「生兵法は怪我の元」になりかねませんので。
何度も読み返すという意味では「Windows PowerShell ポケットリファレンス」は私は結構ぼろぼろになるまで使いますし、手を伸ばせばすぐに取り出せる位置においてます。ただし、プログラミングの経験がない人にはちょっとハードルが高いかも。
■コマンドプロンプトを使う
コマンドプロンプトはそのままではPowerShellとは比べ物にならないくらい使いにくいです。
しかし、GUIと比べれば圧倒的に有利になることは確か。
そのままでは使いにくいので、使いやすくいろいろな設定をしておきます。
この設定方法については、記事
<<コマンドプロンプトを便利に使う>>
をご参照ください。
■作業効率はキーボードが最高
考えてみれば、マウスのようにたった2つのスイッチで複雑な制御をさせるより、キーボードの100個以上のスイッチで作業したほうが、作業自体が簡単になるのは当たり前です。ただし、それを覚えるための労力は必要になります。
例えばこれで作業時間が5秒減ったとすると、1日にそのアプリを使う回数が12回とすれば1日1分の短縮になります。1年200日仕事をすれば約3時間強の時間短縮です。
これを大きいと見るか、大したことがないと見るかは、その人の時間の効率化具合によって変わるでしょう。
また私みたいに、PCに待たされるのが大嫌いな人からすると、精神的な効果もあったりします。
マウスをクリックした時に、モヤッと現れるウインドウが大嫌いなので。「余計なアニメーションをする暇があったらとっとと作業が出来る状態にしろよ!」とイラッとするのは私が短気だからですかね?
■参考図書

改訂新版 Windows PowerShell ポケットリファレンス

Windows PowerShell超入門 [4.0対応]

WINDOWS POWERSHELL 実践システム管理ガイド (マイクロソフト公式解説書―マイクロソフトITプロフェッショナルシリーズ)

Windows コマンドプロンプト ポケットリファレンス
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