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サラリーマンの仕事術

給料がちょっとだけあがるような仕事術について

正面の理、側面の情、背面の恐怖




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『21世紀臨調』の特別顧問を務めた中坊公平が、こう言っている。

 「人を動かすのは、正面の理、側面の情、背面の恐怖、の三つだ」

筆者自身がそうであったように、人間、若い間は「正面の理」しか見えていないものだ。だが、実社会で経験を積むうちに、いつしか、人間を動かすのは、「理」よりもむしろ、多くの場合「情」や「恐怖」の方だということを思い知らされる。そして、その「情」を動かすための最短距離の方策が、本書が語ってきた「戦略おべっか」なのだ。

ホイチョイ・プロダクションズ著 『戦略おべっか
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「まさしくその通り!」と思ったのでちょっとご紹介。

さすが、アタマのいい人はいいことを言うなぁ、と関心しました。


■正面の理


いわゆるロジカル・プレゼンテーションですね。

ビジネスにおいてはこれが大切ではあるんでしょう。ビジネス書やセミナーで「人を動かす」というテーマになるとほとんどがこれです。
でも、海外はいざしらず、日本では実際どのくらい重きがあるのかというと、個人的・経験的にはちょっと疑問符。

当然、「理」がなければいけませんが、感覚的には「理」は後付でなんとでもなるという記事を過去に書いたように、「どのような理にするか」は「どのような結論を出したか」によってなんとでもなるという印象です。ただし、「理」が無いと人は動いてくれないというのは確かですね。


■側面の情


どうも私の感覚ですが、付き合いが長くなればなるほど、人が動く理由がこの「情」のような気が。

「あの人が言っているから…」とかいう理由で物事が動くことが少なくありません。
もちろん、人の影響力というのもあるでしょうけど、積極的に動いてくれるようになるには、「その人が好き」という非常に単純であり、かつ非常に複雑な感情があるような気がします。

そのためにも、「返報性の原理」をうまく使って、相手に好いてもらえるようにしたいものです。


■背面の恐怖


基本、サラリーマンが上司の言うことを聞くのはこれでしょう。
背中を撃たれてはかなわないから、ご機嫌もとるし、命令にも従います。給料をくれるのは会社ですが、給料の額を決めているのは上司ですので。

最終的に上司は部下の生殺与奪権を握っています。実際に殺されることはありませんが、評価を下げてしまえばその人は会社で飼い殺しにも可能です。

「上司が尊敬できない」という悩みを抱えているかたも見えるかもしれませんが、「尊敬できるような人が上司になることはない」と思ってたほうがいいです。それよりも、どうやってうまいこと「上司を利用してやろう」かと考えたほうがよっぽど生産的だと思ってます。

■上面の大義


この3つの理・情・恐怖をみて抜けていると思ったのが、

 大義

です。要は何をするにも「大義名分」が必要ではないかと。どこかに置くのならやっぱり上かな(ほかはもう詰まっているし)。

定義上は「理」に含まれるのかな?

あなたは人に何かをやってもらう時に「理」「情」「恐怖」「大義」をコントロール出来ていますか?
これがコントロールできればきっと人をマネジメントしやすいですよ。

これから部下(後輩)になにか言うタイミングでこの記事を読んだら、この4つをどう比率を分けて使うか(全部必要なのは確か)を、話そうとしている話から考えてみてください。
話すべきことの抜け漏れが見つかると思います。



■参考図書 『戦略おべっか

合理的経営と思われがちな外資系ビジネスマンにおいてすら、ゴマすりは生きていくための必須条件である。ましてやそれは、日本のサラリーマンにとって絶対に必要な「武器」である。先生不在、先輩不在、大人不在の現代、誰も教えてくれない社会人として生き延びる具体的マナーを厳選、新社会人はもちろん、転職先でも、後輩指導にも役に立つ、ありそうでなかった実用コミュニケーションバイブルが出来上がった。

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戦略おべっか
著者 :ホイチョイ・プロダクション

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●本書を引用した記事
 海外出張に行くときは、その国の言葉で挨拶をしなさい
 人を理解するなら修飾語に注目する
 人を動かす:人に好かれる原則2:聞き手にまわる
 人を動かす:日光を吸い込みなさい
 人を動かす:一心に相手の話を聞くことは、相手に対する最大の賛辞である
 人を動かす:人に好かれる原則3「名前は当人にとって最も快い、最も大切な響きをもつものであることを忘れない」
 人を動かす:人に好かれる原則1「誠実な関心をよせる」人を動かす:人に好かれる原則1「誠実な関心をよせる」
 人を動かす:人に好かれる原則2「笑顔で接する」
 人を動かす:幸福は自分の気持ちで決まる
 人を動かす:心のなかに欲求をおこさせる

●このテーマの関連図書

電通マン36人に教わった36通りの「鬼」気くばり(講談社 α文庫)

新東京いい店やれる店

気まぐれコンセプト完全版

気まぐれコンセプトクロニクル

かばんはハンカチの上に置きなさい―トップ営業がやっている小さなルール


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