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サラリーマンの仕事術

給料がちょっとだけあがるような仕事術について

著者を絞って作品を読む


どんなジャンルでもいいのですが、だれかお気に入りの作家っていますか?

もし「いない」のであれば、ちょっと気になる作家をリストアップしてみてください。そして、AMAZONなどで、その人の作品を片っ端から読んでみてはいかがでしょうか。

このブログのような仕事術関連で言うと、私は苫米地英人、ドラッカーの著作はかなりの数、目を通しています(読んでいるとは言いがたいレベルなので…)。ジャンルなら TOC や GTD は結構…。


■全集を読みなさい


小説などだと、「○○全集」みたいなものがあります。

しかしビジネス書だとあまり見かけませんね。これはなぜなんだろうと時々不思議に思うのですが、まあ、無いものは無い。
※『ドラッカー全集』『ドラッカー名著集』というのはありますね。

しかたがないので、AMAZON などで著者名で検索しておいて、「片っ端から」式に購入したり、図書館で借りたりして読みました。

こういうやり方をしたのは、この本から。

★P27〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●全集の効用
誰のものでもいいのですが、全集を総て読み通すという経験をしたことはあるでしょうか。主観的に「気になる人」でもいいですし、たまたま家に、父親や母親が若かりしころ傾倒していた作家の全集が書棚にあったから、でもいいのですが、誰かの全集を読み通す経験はして置いたほうがいいと思います。

個人が、どこまでバリエーションのあるもの、あるいは一貫性のあるものを書くことができるのかを肌で知っておくと、その後の本の読み方や選び方が一気にレベルアップします。

問題はそれを読み通したいと思うだけの動機があるかどうかです。

先ほども強調したとおり、本を読むという行為の基本は、著者がどのように言っているかを正確に読みとるということです

それを落としてしまったら、書物について何も語る資格はありません。

もっと言えば、本を読むという行為は、書いている人の脳の中にいったん入るということににかなりません。

全集に一度ずぶずぶと入ってしまうというのは、その意味で非常に良いトレーニソグになります

相手の言っていることを正確に、その回路にしたがって読みとるという訓練を、徹底的にしたほうが断然いいのです。

自分の汲み取りたいように汲み取るというのは基礎ができてからの話です。メジャーリーグに行けるくらい野球ができる人は、自分の一番好きな打法で打てばいいでしょうが、小学校4年生が、オリジナルの・ハッティソグをしたところで、ろくなヒットが打てるはずもありません。

野球で勝っということはどういうことなのか、ということをきっちり身につけないとプロにはなれません。ましてや一流の選手にはなれない。

それと同じように、読むという行為においては、基本中の基本として、相手の回路にきっちり入るということが大前提です。

そのトレーニングとして、全集を読むというのは、かなり効率の良い方法になります。

全集が出るということはつまり、それだけの読者を集めた人だということです。かなり偏った人であったとしても、それはそれとして、強い説得力をもった人だと言っていいでしょう。

その意味では、全集は誰のものでもいいとすら言えます。誰を読むかというよりも、全集を読むということ自体の重要性を強調しておきたいと思います。

日垣隆(著) 『知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る
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「なるほど!」ということで、当時ちょっと気になていた人の本を片っ端から読んでみたのが始まり。

ただし、著作の多い人だと読むのに時間がかかるので、ある時期(集中して読んでいる時期)は、これが自分の所見だったのか、その人の所見の丸写しだったのか区別がつかなくなってしまいます。


■同一著者の別の著作を読む効果


読んでみると意外と面白いことに気が付きます。

読むと言っても、その人が発行した本を時系列で読むわけではないので、記述方法が文書の体裁などが突然変わったように見えたり、書いていることが同じことの繰り返しだったり、異なることを主張していたりと、意外と面白い。

全集とは言わないまでも、同じ人の著作を読み比べてみるというのは、その人の変化や時代背景を見る意味でも非常に面白い経験です。

もし、今ちょっと興味のある作家が10年以上活動している人なら、その人の初期の作品を読んでみると、面白いですよ。



■参考図書 『知的ストレッチ入門―すいすい読める書けるアイデアが出る

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著者 :日垣隆

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●本書を引用した記事
 アウトプットを前提にインプットする
 飛行機はビジネスクラスを使いなさい
 本を残しておく基準を作る
 著者を絞って作品を読む
 書籍の大意がわかるようになるまでの時間
 トップに学べば社内第一人者になれる

●このテーマの関連図書

1日2400時間吉良式発想法―他人の人生を盗めばアイデアは生まれる!


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