■ミスは当然
ミスや失敗はあって当たり前です。
大切なことは、ミスや失敗をしたあとの行動なのです。まわりがミスや失敗に気づかないうちにさっさとリカバーしてしまえば、ミスも失敗も「なかった」ことと同じです。
それなのに、たいていは、ミスや失敗をすると、とことん落ち込んでしまったり、中にはそのミスや失敗を隠蔽したり、パニックになったりして「二次災害」を引き起こしてしまうケースも少なくありません。
ミスや失敗をすれば、「しまった!!」と思うし、それによって緊張します。
なんとかしなくちゃ
これはミスや失敗が人間にとって命取りだった頃の名残だそうです。
しかし、その人の真価は、「
ミスや失敗のあと」にどういう行動をするかでわかります。
■ミスのあとの行動
では、仕事ができる人はミスや失敗をしたときに、どう対処しているのでしょうか。
「
大火事にならないよう小火(ボヤ)のうちに消せ」
これに尽きます。
小さなミスや失敗をきっかけにして大きなミスや失敗へと傷口が深くならないように、傷口が浅いうちにきっちり止血することが大切なのです。
そのために大切なことは「隠蔽しない」「反省しすぎない」ということです。
◆隠蔽してはいけない
「隠蔽」するのは言語道断ですですね。
隠ぺいするためには何らかの嘘をつかないといけなくなります。嘘をつくと、事実との辻褄が合わなくなります。つじつまを合わせるためにさらに嘘をつく必要が出てきます。
結果、隠蔽し通せるなら努力のかいはありますが、バレた時には、あなたは「嘘つき」になれます。
第一、隠蔽しようとする努力は、あなたの成長にとって何も効果がありません。
つまり、
無駄な努力
でしかありません。
しかし、だからと言って、「ふれて回れ」という訳ではありません。
隠すための努力をしないということです。
◆反省しすぎてはいけない
他の記事で、日誌などをおすすめしてます。
ここには、自分の失敗や課題を書くことが重要とも書いてます。
しかし、「反省」という項目はありません。
無論、「反省」するのは大事ですが、いまは反省している場合ではありません。
リカバーに全力を尽くす。
これがもっとも優先してやるべきことです。
自分一人では対処できそうもなければ、上司や先輩、同僚に事情を話してチームで対処して解決する。
反省はあとでいくらでもすればいいのです。
ミスや失敗は最初に解決しなければならないトラブルです。優先順位の筆頭は、このトラブルをリカバーすることです。
こんな当たり前のことをわざわざ指摘しなければならないのは、ミスや失敗をすると反省して、落ち込んでしまい、当事者にもかかわらず、リカバーのための「戦力」にならなくなってしまうことが少なくないからです。
当事者としてミスや失敗をリカバーするために最も働かなければならないのに、使い物にならないようでは話になりません。
■心のスイッチ
仕事ができる人は「心のスイッチ」を切り替える達人です。
ミスや失敗でめげるのは「一瞬」です。少なくとも表面上は。
そして、これからの仕事で必ず取り返してやると「覚悟」を決めることです。
こぼしてしまった牛乳はコップには戻りません。過去は過去。それ以上でもそれ以下でもありません。
もう戻らないことにクヨクヨしたって何も生まれません。
スイッチを未来に向けて切り替えましょう。
しかし、そうはいえ、やっぱり大失敗をした瞬間などは、心に残ります。
夜、寝ようとしてフラッシュバックすることも少なくありません。
でも、表面上は、未来に向けて、「どうするのか」を考えましょう。
自分を責めても、何も変わらないのだらか。
■言ってはいけないセリフ
あなたがもし、誰かを指導・教育する担当だったり、管理職だったりしたら、こんなセリフを言ってはいけません。
「こんなくだらないミスをどうして起こしたのか?」
「こんなこともできないなんて」
これは、結果を責めるばかりで、この失敗をどうリカバーするか、次にどう活かすかの視点がありません。
単に、失敗したことに対する傷口に塩を塗ってるだけですね。
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