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給料がちょっとだけあがるような仕事術について
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●問題解決に不可欠な条件 ― MEEE を貫徹させる
ビジネス上の問題解決 ―― ひいては、他のどんなことでも ―― にあたって、考えを構造化するためには、混乱や重複を避けながら、しかも一分の洩れもあってはならない。
MECE は「ミーシー」と発音する。「互いに重ならず、すべてを網羅する「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の頭文字で、マッキンゼーにおいては問題解決に不可欠な条件である。
マッキンゼーに入社した瞬間から、すべてのアソシエートの頭に MECE が叩き込まれる。
マッキンゼー人の手になるすべての文書(社内メモの類も含めて)、すべてのプレゼンテーション、すべての電子メールやボイスメールが、 MECE でなければならない。
マッキンゼー卒業生に、マッキンゼーの問題解決法について最もよく憶えていることは?と聞いてみればわかる。「MECE 、 MECE 、 MECE 」という答えが返ってくるはずだ。
MECE であれば、最大限の明断さ―すなわち、最小限の混乱―と、最大限の完壁さで思考を構造化できる。
それは問題解決の一番上の大項目から始まる。
つまり、解決しようとしている問題を構成する個別の問題点のリストである。
問題点がでそろったら、それをよく見る。ひとつひとつの項目が独立していて他とはっきり異なるか?
もしそうなら、その問題点リストは「互いに重ならない」。
問題の側面のすべてがその項目のどれかひとつの、しかもたったひとつの中に入るか?
すなわち、すべてのことを考え尽くしたか?
もしそうなら、そこに挙げられている問題点は「すべてを網羅して」いる。
かの有名な大企業、架空ナントカ製造株式会社の依頼で研究をしているとしよう。とりあげている問題は「製品ナントカをもっと売らなくてはならない」である。
チームでは、ナントカ売上げ増の方法として次のようなリストをつくったとする。
・ナントカの小売販売店向け販売法を変える。
・ナントカの消費者向けマーケティング法を改善する。
・ナントカの単価を下げる。
かなり大まかなリストに思われるかもしれないが、それはかまわない。もうひとつ下の、もう少し詳しいレべルについては、次の項でとりあげる。肝心なことは、このリストが MECE であるということだ。
これにもう一項目、たとえば、「ナントカの生産工程を改良する」を加えるとしよう。
すでにある他の三項目とどう適合するだろうか?
これはたしかに重要な問題点だが、すでにある三つと並ぶ第四の項目にはならない。
これは、「流通システムを強化する」や、「在庫管理を改良する」などとともに、「ナントカの単価を下げる」のなかに入れるべきものである。
なぜか?、このすべてが、ナントカの単価を下げるための方法だからだ。
このどれでも(あるいはすべてを)他の三項目と並べてリストに入れたら、それは重複になる。
そのリストは「互いに重ならず」ではなくなってしまう。重複はそれを書いている人の思考の不明瞭さを表わし、読み手を混乱させる。
すべての項目が独立して他とはっきり異なる(すなわち、互いに重ならない)リストができたら、今度は、問題を構成する具体的な問題点をすペて含んでいるか(すなわち、すべてを網羅しているか)どうかをチェックする。
もういちど、「ナントカの生産工程を改良する」を考えてみよう。
「ナントカの単価を下げる」の項目のなかに入れたのだった。ここでチームの一人がこう言いだす。
「生産工程をとおしてナントカの品質向上をはかることも考えるべきではないだろうか?」
そのとおりだ。となれば、改めて生産工程の改良を一個の項目とすべきなのか?
そうではない。しかし、「単価を下げる」の項目のなかの小項目として「生産工程を改良して単価を下げる」を、「……マーケティング法を改善する」の項目の中の小項目として「生産工程を改良してナントカの品質向上をはかる」を、それぞれ加えなければならない。こうして改良されたリストは、次のようになる。
・ナントカの小売販売店向け販売法を変える。
・ナントカの消費者向けマーケティング法を改善する。
―生産工程を改良してナントカの品質向上をはかる。
・ナントカの単価を下げる。
―生産工程を改良して単価を下げる。
それでは、チームのだれかが、このリストの大項目のどれにも当てはまらない面白いアイデアをだしたとする。
その場合、どうすればいいのか?そのアイデアを無視することもできるが、それは架空ナントカ社にとって損失だ。
そのアイデアを独立した項目としてリストに加えると、項目が多くなりすぎる。
トップにくる大項目が、2つより少なくても、5つより多くても、優れたマッキンゼー・リストにならない(3がべストであることは言うまでもない)。
このジレンマにも解決法がある。「その他」という魔法のカテゴリーである。
すばらしいアイデアが二、三あるのだが、どの大項目に人れたらいいのかわからないというときには、いつでもこの「その他」がある。
しかし、注意しなければならないことがひとつ。
大項目としては、「その他」を使わないこと。
これはどうも場違いに見える。小項目の群れのなかに混じっているのは問題ないのだが、一大プレゼンテーションでの一枚目のスライドに「その他」があると、これは奇異に見える。
だから、すばらしいアイデアがでたら、それをなんとか大項目のなかに組み込めるように、もうちよっと努力してみる。
たいていなんとかなるはずだ。どうしてもうまくいかなかったら、「その他」を使う。
そうすれば、なんとか MECE でいられる。
イーサン・M. ラジエル(著) 『マッキンゼー式 世界最強の仕事術』
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本書は、2つの貴重な意味を持っている。ひとつは、これまで謎に包まれていた世界的なコンサルティング会社マッキンゼーの仕事や組織、経営について、その一端を明らかにしていること。つまり、マッキンゼーそのものがテーマになった本である点だ。もうひとつは、彼らがビジネス経営問題をどのように解決するかを書いていること。つまり、世界中から集められた、きわめて優秀な「仕事師」たちの思考やテクニックを教えてくれている点だ。著者はマッキンゼーで3年間働いた元社員。そこでの経験と、同社を退職した人々へのインタビューから本書を書き起こしている。 本書の主要部分は、ビジネスの問題をどう考え、解決に向けてどんな方法をとり、そして解決策をどう売り込むかという、実際に彼らがコンサルティングを進める手順に沿って展開されている。いわゆる「マッキンゼー式」の真髄は、その最初の段階の「事実に基づき」「厳密に構造化され」「仮説主導である」という3つの柱で示されている。なかでも、問題を構造的に把握して3つの項目に集約させるテクニックや、まず仮説を立て、証明や反証を重ねながら正答に導くプロセスは、ビジネス思考の究極のモデルになるものだろう。 一方で、チームの編成、リサーチ、ブレーンストーミングの各方法や、「売り込みをしないで売り込む方法」など、すぐに応用できる実践的なテクニックも数多く紹介されている。多忙を極めるCEOに30秒でプレゼンする「エレベーター・テスト」や、毎日1つチャートを作るといったユニークなトレーニングもある。また、彼らのストレス対処法やキャリアアップの方法などもスケッチされていて、彼らの「生身」の側面をうかがい知ることができよう。 マッキンゼーの人々の仕事に対する思考やテクニックが、見事に描き出された1冊である。一読すれば、ビジネスにおける強靭な精神と、すぐれた知性の源泉に触れた気になるはずだ。 |
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