忍者ブログ

サラリーマンの仕事術

給料がちょっとだけあがるような仕事術について

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

接種理論~評論家タイプの同僚を利用する


プレゼンをしたり、何かの主張をしたりした時に、思わぬ方向から反論を受けることがあります。

そういう時にうまく答えられないと、プレゼンに失敗してしまいます。

こういう「受け答えがうまくなりたいなぁ」とは思うのですが、一向にうまくならず、あとからよく考えてみると「あのとき、こう切り返していたら何とかなったのになぁ」という反省を度々します。


■接種理論


★P153〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

インフルエンザなどの感染症に対して免疫をつけるために、ワクチンを投与する予防が接種ガを受けたことはあるでしよう。心理学の世界でもアメリカの社会心理学者であるウィリアム・マクガイアが提唱した「}接種理論}」と呼ばれる原理があります。

これは、ある事柄についてあらかじめ反論を受けて免疫をつけておくと、いざ反論を受けたときに説得されにくくなるという考え方です。例えば「毎朝、朝ごはんを食べることは健康によい」は"自明の理"として広く受け入れられているために、反論に対する免疫がありません。ですから「実は朝ごはんは健康によくない」と攻撃されてしまうと、簡単に説得されてしまいます。
しかし、事前に反論を経験していたり、「その反論は誤りである」という情報を頭に入れておくと、「朝ごはんは健康に悪い」と言われても抵抗ができるということです。

この原理を利用して、自分たちのマイナス要素をあらかじめ相手に伝えて免疫をつけさせておけば、いざマイナス要素が露呈しても、それを受け入れてもらいやすくすることが可能なのです。
 :
 :
こうした場合には、ライバルが比較対象にしてきそうなポイントをしっかりと認識しておき、自社のウィークポイントだけではなく、それを補強できるようなメリツトも前もって伝えておくことが肝心です。

マルコ社(編集)(著) 『他人を支配する黒すぎる心理術
――――――――――――――――――――――――――――★


本書のポイントは2つあって、

 事前に反論を検討してその答えを考えておく
 先にマイナスの効果について情報を与えておく

ことと書かれています。


■事前に反論してもらう


実際、何か主張しようとすると、どの様な反論があるかについて検討が不足してしまうことが少なくありません。これは認知バイアスのひとつなのですが、なかなかそこから抜け出すのは難しいです。

ところで、社内で評論家みたいな人、いません?
仕事上では、論評ばかりして行動しないという意味での評論家というのは評価されないのですが、実はこういう場面ではすごく役に立ってくれます。

自分の主張を、その人にプレゼンしてみるのです。
そうすると意外なところに突っ込んでくれます。

それが、この摂取理論のワクチンになってくれる場合があります。

評論家タイプの人に

 「こんなこと考えているけど、なにか気になった問題点ってある?」

と聞いてみましょう。

意外と答えにくい問題を指摘してくれる場合がありますよ。

ただし、あまり職位の低い人や経験の少ない人は、細かい問題を気にする場合がありますので、なるべく職位の高い人や経験の長い人を利用するのがいいみたいです。


■参考図書 『他人を支配する黒すぎる心理術


立ち読みできます立ち読み可
「人を操る」とは「良好な人間関係を築くこと」につながるのです。

人間関係の悩みを解決して、円滑なコミュニケーションを行なう方法のひとつに、心理学をベースにしたコミュニケーション法が存在します。
心理学的見地から、相手の表情やしぐさ、行動を分析して心理状態を把握し、コミュニケーションに役立てる心理術のなかでも、相手を「支配する」(=操る)心理術にフォーカスしたのが本書です。
コミュニケーションとは言い換えれば「操り合い」のこと。心理学をベースにした心理誘導に役に立つ考え方や具体的なテクニックを学ぶことで、コミュニケーションスキルは大きく向上することでしょう。そう、「人を操る」とは「相手との良好な人間関係を築くこと」につながるのです。
本書では人を操るための心理学や心理テクニックを紹介するために、「心理学」「心理術」の専門家への取材を敢行。心理学の基本や相手の心を透視(見抜く)技術について紹介するとともに、メインコンテンツでは相手の行動や心理を自分の意図した方向に誘導する心理術を紹介しています。

◆アマゾンで見る◆ ◆楽天で見る◆ ◆DMMで見る◆

他人を支配する黒すぎる心理術
著者 :マルコ社(編集)

他人を支配する黒すぎる心理術
検索 :最安値検索

他人を支配する黒すぎる心理術
検索 :商品検索する



●本書を引用した記事
 サインに気をつける(話半分、観察半分)
 ランチョン・テクニックで和やかに議論する
 最初に違いを言う
 緊張するプレゼンは最初に手を広げる
 「まばたき」をコントロールする
 不意打ちでYESと言わせる方法
 名前を呼ぶと親密度が増す
 返事は「そうだよね」を使う
 説得術:無言で相手を誘導する方法
 声の大きさや音程を使い分ける

●このテーマの関連図書

相手を自在に操るブラック心理術(日文新書)

他人が必ず、あなたに従う黒すぎる心理術

思い通りに人をあやつる101の心理テクニック(フォレスト2545新書)

お腹やせの科学脳をだまして効率よく腹筋を鍛える(光文社新書)

10秒で相手を見抜く&操る心理術サクッとノート

97%の人を上手に操るヤバい心理術


■同じテーマの記事

「…による」には2つの意味が存在する

論理的な文章を書く際に、気をつけている単語があります。「~によって」「による」「により」この単語が一つの段落や文節に2つ以上出てきたら、多分読まされる人は苦痛です。意味がわからなくなるから。「によって」を多用してはいけないこの「によって」という単語は結構便利な接続して、因果関係のある事象を結びつけるのに使用します。たとえば「AによってBの問題が発生した」みたいな文章です。ところがこれが多段接続する時があります。..

文章校正のためのセルフチェックリスト

私は、頭のなかで考えるのが不得手なので、いろいろなチェックリストを作って Excel に書き出していて、色んな場面でこのチェックリストを見ながら、抜け漏れがないかをチェックしています。メールなどでも、報告書を出すときにでも、読みやすい文章を書くために、普段から文章は一度書いてから推敲する時間をとるようにしています。そんなときに役に立つのもチェックリストです。これがあると、ちょっとした枝葉末節の部分にとらわれずに、効率的に..

「以下の通り」は使わない

複数の情報を書くときに、つい「以下の通り」って言葉を使いたくなります。実際にメールやレポートなどでよく見かけます。でも、これって冗長で、意味のない上に、「あとで説明するから」的な文章になってしまって、読みにくくなります。これを使わないように文章を構成すると、読みやすいスッキリした文章がかけると思っています。結構多用されているので、あまり気に留めていない人も少なくないみたいですが。説明は概要→詳細が基本『ロジカル..

つっこみを入れると論理強度がわかる

話をしていて「コイツ、論理破綻してるな~」と感じることがよくあります。ところが、それがすぐにわからないものもあるし、それが見抜けていない人もいます。人それぞれ。こういうことに気がつけるようになるには、どうすればいいのでしょうか?洞察力を鍛えるとか、論理図解が出来るようになるとか、いろいろ方法はあるのですが(過去記事でも幾つか紹介してます)、テレビでもよく見かける方法があります。漫才です。ボケとツッコミ漫才は、片方が論理..

最初に違いを言う

最近、ビッグデータだのビジネスインテリジェンスだの、インダストリー4.0、IoTだの IT 関係が華やかですね。私のところにもいろいろな IT 関連会社からセールスが来ます。ただ、具体的な提案を持ってくるところまでつながっていくのは、わりと少ないです。セールスの専門家がやっているので、いろいろ研究したり、練習したりしているのでしょうけど、プレゼンの良し悪しって、する方より聞くほうが相手の上手下手を見分けやすくなります。同じように..

緊張するプレゼンは最初に手を広げる

社長にプロジェクトの進捗を報告する顧客の重役に商品をプレゼンする大勢の前で発表をする結構緊張するシチュエーションですね。私の過去最大のプレゼンは、ウチの会社の社長を含む聴衆約800人の前で自分のやってきたプロジェクトの紹介をしたときでした。もう、緊張しまくりで、どうやって壇上に上がったのかすら記憶にありません。その後も、昇進すると、これほどではないにしろ人の前で話をする機会が増えます。人前で何か話たりすることがいやで技術者..

PR