上から順に
5.自己実現欲求
4.承認欲求
3.所属欲求
2.安全欲求
1.生理的欲求
なのですが、下から4つ目まではひとまとめにして、
欠乏欲求とも呼ばれます。
※マズロー晩年には5の上に、「自己超越」というのがおかれたそうですが。
■欠乏欲求は満たされない
この欠乏欲求というのは、ある程度その状態が維持されると「同じ状態でも不満足になる」からいつも欠乏状態におかれるのだそうです。その所以は、人間は「もっと~」とかんがえる傾向があるからだとか。
例えば、年収300万の人が年収1000万になったら、基本的な生活をするのに一切困らなくなります。つまり満足が得られる。ところがしばらくすると、「たった1000万」とかんがえるようになって、もっとたくさんのお金が欲しくなります。
「やっぱり生活が楽になるのは年収2000万くらいからだよな~」
とか。
まあ、そのおかげで人間は成長をし続けるという面もあるのでしょうが。
とにかく
もっと収入が増えれば…
もっとキレイになれれば…
もっと健康になれば…
もっと人間関係がうまくいけば…
もっと仕事が自由にできれば…
もっと幸せになるために、もっと××がほしい、となります。
では年収が増えたり、地位が上がったり、健康になったりすれば幸せに慣れているのかというと、とある調査では、上にあげたような、環境的な要因は人間の幸福度に対して、たったの10%しか影響がないということです。
年収10億円以上のスーパーリッチは、彼が雇っている人よりもちょっとだけハッピーというだけだった。超有名なロックスターも、落ちぶれてからも全く幸福度は変わらないそうです。。
■幸福感を支配する90%
さて残り90%がなのですが、
・50%は遺伝的要因。
・40%は自分の意図的な行動
だそうです。まあ持って生まれた遺伝要因はどうしようもないので、のこり40%に着目すると、
自分の意志で行動することが幸せになる要因
なのだそうです。
色々なビジネス書を読んでいると、そこに書かれていることで共通することがいくつかあるのですが、そのうちのひとつに、
主体性を持って行動する(言葉は『
7つの習慣』より)
天職は一生懸命やることで見つけられる
と書かれています。
自分が幸せにやれるかどうかは、「誰かが自分のハンドルを握って操縦している」のではなく、
「
自分は自分のハンドルもアクセルも自分で操縦して、自分で決めた目的地向かって運転している」
と思えることなんですね。
これはあなたの経験的にも、「あの頃はお金はなかったけど楽しかったなあ」と思える経験があるのではないでしょうか。その時には、自分が何かをしていませんでしたか? 他の人に何かをしてもらうのではなく。
一方、不幸だと思っている人は、周りの環境や他人に(受身形のことがおおいですが)不満を言います
・この制度がダメだ
・上司が自分の意見を聞いてくれない
・××が気に食わない…
・嫁が自分に配慮してくれない
・給料を上げてもらえない
・税金をがっぽり取られた
などなど・・・
こういう事を言う人でハッピー度合いが高い人は少ないのではないでしょうか。
■満足を感じるためのたった一つの行動
もし、あなたが、給料や会社、上司、家庭で不満があるとしたら、10%に目を向けるのではなく、40%に目を向けたほうがいいのかもしれませんね。
どういった行動を取ればいいのかというと、すごく単純です。
・自分がやりたいことを自分がやる
たったそれだけのことなんですよ。
自分を主語にして能動文で行動を表せれば、あなたは満足を感じることができるようになりますよ、きっと。
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全世界3000万部(40カ国語に翻訳)以上の発行部数を誇る、自己啓発書の原典。
著者スティーブン・R・コヴィー博士は、英「エコノミスト」誌によって「世界でもっとも影響力のあるビジネス思想家」として紹介されるなど不動の評価を得ている。
本書では人が真の成功を達成し、永続的な幸福を手に入れるには「原則」に基づいたアプ口ーチが重要であるとし、「私的成功」から「公的成功」へと至るための「7つの習慣」として、
第一の習慣:主体性を発揮する
第ニの習慣:目的を持って始める
第三の習慣:重要事項を優先する
第四の習慣:Win-Win を考える
第五の習慣:理解してから理解される
第六の習慣:相乗効果を発揮する
第七の習慣:刃を研ぐ
を説いている。
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●本書を引用した記事
定位置を決める
自炊のコツ
読書は2度する
ワークショップを理解する
記憶術:休み休み、繰り返し
わかりやすく書くコツ
一人セミナー
判断と決断
3つの習慣part1
5項日誌(1)
●関連図書

完訳 7つの習慣 人格主義の回復

まんがでわかる7つの習慣

7つの習慣 演習ノート―ビジネス、プライベート、家庭で、効果的な人生を送るための 成功への原則がよくわかる!
●このテーマの関連図書
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