■発想の原理
新しい企画など発想が必要な場面になると、「う~ん」と唸って考えてる場面をよく見ます(こういう発想会議やブレーンストーミングの場面ですね)。でもそれじゃぁ出てこないんですよ。
よく本で見かけることですが、発想というのは
あるもの A → これが発想の対象
別のもの B → これはなんでもいい
というのを引っ張ってきて、
BをAに適用したらどうなるだろう?
って考えることなんですね。
その時に必要なのが、Bを抽象化すること。
抽象化とは、あるものBをもう一段うえの概念で考えてみる事です。
簡単な例で言うと
りんご → 果物
→ 赤いもの
→ 丸いもの
こんなふう。
で同じようにAも抽象化していくと、やがてどこかで同じ抽象概念で2つがくくれるところがあります。
この2つを括った状態で、またAの具体概念に戻していくと、Aであったものがちょっとだけ違うものになります。これが新しい発想になると思います。
■トレーニング
ただ、理屈はわかっても、すぐに出来るようになるものではありません。
できるようになるためには
1.
訓練が要ります
2.
多様な知識が必要です
■訓練: なぞかけ
これは言うまでもなく、頭をそのように使うことに慣れていないといけないというだけですね。これはいつも抽象化をする練習をしていればいいです。
ただいきなり抽象化してみろと言われても難しいので、私のやっているトレーニングを紹介します。
なぞかけをする
あまりビジネス書や発想の本には書いてないですが、自分が結構役に立っているのではないかとおもうのが「
なぞかけ」。
「×××とかけて、○○○と解く、その心は△△△」
というやつ。
これ落語家などにやらせるとすごくうまいことを言いますよね。
これが、(割合低いレベルで)共通項を探す訓練になっていると思うのです。
ただ、あまりビジネス書で見かけないところを見ると、やっている人が少ないか、いないか、どちらかかな?
もしかして本当は役に立たないのかもしれません。
■多様な知識 : いつも同じ事をしてはいけない
ということでやっと本題。
(いつも前フリが長くてすみません)。
以前の記事で
セレンディピティという記事を書きましたが、これもちょっとした事の気づきを今の課題に応用する発想法のひとつだと思ってます。
これを強制的に起こす方法
いつもと違うことをする
ということ。
たとえば、毎日通勤電車に載っている方は、ほとんど同じ時間電車に同じ車両に乗ってませんか?
これをバラバラにしてみるのです。
・同じ電車には乗らないぞ
・同じ車両には乗らないぞ
としてみる。
そして、
・この時間の特徴は…
・この車両の特徴は…
・中吊り広告で今の旬の話題は…
・この乗車率だと、1両あたりの収益は…
・隣の人は何をしているかな?
・1両あたりの熟睡率は…
・ケータイとスマホの比率は…
・若者が使っているスマホアプリはなにかな~?
などと色々探してみるのです。
他には
・毎日の定型作業を違うやり方でやってみる
・通勤経路を変えてみる
・途中駅で降りて30分くらい散歩をする
・医者などの待合室で、(男性なら)女性雑誌を読んでみる
・いつもと違う飲み屋に行ってみる
・新しいアプリをいれてみる
・お昼のお弁当は自分で作ってみる
なんでもOK。要は
普段と違う行動をとるように心がけるというだけでいいです。
そこで気がついたことを、メモしておきます。
あ、メモは書いたら、その日はとっておいてください。
その日の夜にもう一度見なおして、「そうだったよな~」って思いだしてください。そしたら捨てていいです。
まぁ、
「1週間に一度くらいは、ちょっとだけ違うことをしてみると面白いかも」
くらいに考えてやってみませんか。あまり
発想の訓練とかを意識して、「頑張らないと」と思うと気が重いですし、すぐに効果が出るもののでもないので。
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