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サラリーマンの仕事術

給料がちょっとだけあがるような仕事術について

出世コースを外れても定年まで生き残る方法


通常、会社は社員に、一定の年齢になったら一定の職位につくことを期待しています。ただし、職位の数は無限ではありませんし、職位を上げれば給料も上がるので、当然給料に見合った(会社から見て)働きをしない人の職位は上げられません。
※「働き」が良いかどうかは、本人がどれほど「よく働いている」と思っても、会社としては、「ダメ」な場合があります。ここでは、会社視点での「働き」です。

もはや「職位は上がらない」という状況になったときに、なんとか「肩たたき」をされないように、社内における自分のポジションを築いておく戦略目標について、いろいろな書籍やコンサルタントに聞いたりして調べた選択肢について共有したいと思います。

■職位は上がり続けない


まあ、いずれにしても昇進をかさねていけば、最後は役員か社長です。殆どの人はその前にふるい落とされます。

こうして昇進していく人と、昇進が止まってしまう人とに別れます。さらに、昇進が止まってしまった人の中から「いざとなったらリストラ(肩たたき)要員」にふるい分けられます。
もちろん、昇進したからと言って、「いざ」というときにリストラされないとは限りませんが。

どんなに優秀な人でも、結果的にあるところで昇進は頭打ちになるのですが、定年まではなんとかその会社で過ごすようにしないと、路頭に迷います。あまりそういう立場にはなりたくないものです。

このときに、なんとか糊口をしのぐ道は大きく2つあります。

 ・自分で直接稼げるようにする
  いわゆる「独立」ってやつですね。
 ・会社から「もうこなくていい」と言われないようにする
  その会社になんとかしがみつく方法を探すことにします。

ここでは、なんとか会社に残る方法について。


■4つの戦略


会社に残り続けるための戦略は、大きく4つあります。

 ・期待される以上のパフォーマンスを出し続ける
 ・他の人では代替が効かない専門能力を持つ
 ・管理職・役員など特定の有力者に結びつく
 ・社内プロセスのハブになる

◆期待される以上のパフォーマンスを出し続ける


これは結構難しいです。

パフォーマンスが高ければ、会社としてはより大きな成果が出せるように昇進させようとしますし、ピーターの法則に当てはまっちゃいます。

今の職位で十分な成果が出せないから昇進が止まってしまったのであって、それを超える成果を出せるなら、昇進は止まりません。
ただ、イマドキだと専門課長、みたいにある特定の分野の専門性だけでやっていくプロセスをもっている会社も少なからずありますので、「ジェネラリストは難しいが、スペシャリストなら」という選択肢として、第1番目の戦略目標として挙げています。

◆他の人では代替が効かない専門能力を持つ


会社の仕事って、案外部門や課などの組織の中間(どちらに任せてもいいし、どちらにも任せられない仕事)っていうのがあります。こうした仕事は、その上の人から見ると、「これはオマエの課でやれ」といいにくいものがあるのですよ。

問題は課であっても部であっても、はたまた個人であっても同じなのですが、そうした組織分けの中間に位置する仕事です。

こういう仕事を積極的に引き受けてくれる人というのは意外と少ないものです。なにしろ、他の人がやってもいいが「オマエ」と言われると、言われた人は仕事が増えるので、「何でオレが…」と不満に思うことは、上司も経験があるのでわかってます。

そういうちょっとした仕事を頼める人というのは、上司から見ると意外と便利。
そして、得てしてこういう仕事は、色んな人と顔見知りな、古株がうまくやれるものです。

◆管理職・役員など特定の有力者に結びつく


これは説明するまでもありませんね。ただ、その有力者がコケたときには一蓮托生ですが。

◆社内プロセスのハブになる


これも、古株社員にはぴったりな仕事です。色んな人を知っているので、そういう部門同士、個人同士のマッチングをさせて、会社での成果を大きくしてあげる、という活動です。

当然、いろんな交渉事・揉め事にも首を突っ込むことになるので、精神的にはかなりきついですが、重要なポジションを築くことができます。

いまだと、インターネットの世界でも、欲しい人と提供したい人を結びつけるマッチングビジネスが盛んですね。
それだけ需要があるということですし、同じ状況は組織の分化がすすんだ会社だともっと必要性は高くなります。

■組み合わせる


大きく4つの戦略をご紹介しましたが、どれかひとつではなく、それぞれを自分の都合や能力・環境に合わせて比重を変えながら、4つともをやるのがいいと考えます。

「そろそろ私も準備しないと」と思ったので、ちょっと調べてみた結果でした。


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