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サラリーマンの仕事術

給料がちょっとだけあがるような仕事術について

「給料が少ない!」~転職せずに給料を上げる方法


Yahoo質問箱などで時々見かける質問

 「給料が安いので転職したい

について、質問箱では書ききれなかった考慮点などについて書いておきたいと思います。

前回の記事「給料が少ない!」~給料とは?で経営者とサラリーマンの給料の概念の違いについて書きました。では、給料を増やすためにはどんな方法があるかについて、考えてみたいと思います。


■給料が安い時の対応方法


「給料が安すぎるから転職したい」という考え方はわからなくもないですが、他にも選択肢はあります。

選択肢は大別して3つあります。

 1.今の会社で給料を上げる
 2.副業をもってトータルの「収入」を上げる
 3.給料の高い会社に転職する

です。さらに1には3つの方法があって

 1-1. 基本給を上げる
 1-2. 昇進して給与を上げる
 1-3. 給料の高い仕事に変わる

です。本記事ではこの3つの作戦について考えてみたいと思います。
以下は

 うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ
 http://www.amazon.co.jp/gp/product/4492261052/ref=as_li_ss_il?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4492261052&linkCode=as2&tag=shori0763-22

を参考にまとめました。詳しくはこの本を参照してください。


■基本給を上げる方法


別記事「給料が少ない!」~給料の概念の違いで書いたように、給料を出す側は給料を会社経営への貢献度で決めてます。だから給料を上げるためには、会社経営に貢献すればいいという事になります。

どうすれば貢献できるかというと、単純に言えば給料を査定する人(=上司)に評価されることです。一人で仕事をするのではなく、必ず誰かと一緒に仕事をして、リーダーシップをとって仕事をしていることを頻繁な報連相で上司に認めてもらえれば、評価は上がります。

要はあなたの評価をする人に「実績を持ってアピールしなさい」ということ。

アピールには直接「もっと貢献したい」と新しい仕事をもらうことも含まれます。目立つ実績を上げることも必要です。具体的な方法は幾つもありますので、別記事

 サラヒン~サラリーマンの仕事のヒント
 http://sarahin.seesaa.net

でご確認ください。

これによってあなたの評価が上がり、評価が上がれば基本給は上がります。

一つの例として、「給料を下げる提案をする」という方法があります。ちょっと逆説的ですが、経営層は給料を下げればそれだけ会社経営が楽になる(コストが減る)ので、貢献度は高いと判断されます。
ですので、全体のボリュームが下がってもあなたの貢献度が上がり、あなただけは給料が上がることになります。
給与制度を変更するのは人事部でないとムリですが、「残業を減らすような活動をする」などなら今の職場でも可能ではないでしょうか。

■昇進する


これは即効性があるものではありませんが、上司から評価されればあなたは昇進することができます。昇進すれば会社におけるあなたの重要度は上がるので自動的に給料は上がります。

このためには、上司に推薦をもらわないといけません。
上司から推薦をもらうコツも「サラヒン」で何度かふれてますので、そちらをご参照ください。

概念的には

 ・上司が何を持って部下を評価しているかを知り、それに従った行動を取る
 ・上司の代行としてメンバーに指示を出す場面を増やす
 ・上司の仕事をマネる

ということです。どんなに「できない上司」でも経営層からは「上司にふさわしい」と判断されてその職責にいるということは、上司のように行動すれば引き上げてもらえる可能性が増えるということです。

それを知るためには、上司に接近することです。
上司と懇意になりましょう。上司が何を考えているのか知るためにはコミュニケーションを増やすしかありません。

さらに、推薦を受けるためには、「マネージメントスキル」を身につける必要があります。分野で言えば、事業計画(いわゆるMBA系)、マーケティング、財務、ファシリテーション、コーチングといったスキルです。多くの会社ではこういったことを体系的に教えてくれる仕組みを持っていません(大会社なら別ですが)。これは自力で勉強して、それを上司にアピールすることです。


■給料の高い仕事に変わる


会社の中で、部門として評価の高い部門がありますよね。たとえば、開発部とか経営企画部とか。そういうところに移動すると一般的には給料が上がります。複数の市場を持っている会社なのであれば、業績が好調な部門です。

こういうところは常に人員不足なので、そこの管理者と話をつけて部門間移動をする方法です。

こういうのは意外と無頓着な人が多いように思います(私の知っている範囲では)。仕事を「やりがい」とか「今のスキル」で選ぶ場合が多数派だとは思いますが、給料で考えるならやりがいよりも周囲の業績です。周囲の業績が高ければ相対的に自分の業績も高くなります。結果給料が増えると。

ただし業績の良い部門は「イケイケどんどん」な場合があって、肉体的にはキツイかもしれません。

■転職ありきではない



 「給料が安い」 → 転職する

というのは先にも書きましたが、

  お金が少ない → 宝くじを買う

と同じ論理に私には聞こえます。


  転職 = キャリアアップ、給料アップ

かのように世の中で喧伝されていますが、そんなことはありません。可能性の一部でしか無いです。
これは転職エージェントのごまかしです。転職エージェントは転職してくれる人がいないと儲からないからこれを煽ってるんです。

今の会社にいれば少なくとも給料がゼロになることはありませんが、転職に失敗すれば最悪ゼロになる可能性もあるわけです。
それに多くの場合、退職金は勤務年数によって算出されるので、転職によって勤務年数が少ない場合は少なくなります。もちろん退職金が出る会社の場合ですが。

短期的に給料を上げるのは難しいですが、長期的に見て本当にその選択肢がいいものかどうかはよくよく考えてみた方がいい、というのが私の感想。
ましてや転職面接では面接官はそれなりに経験を積んでいるので、たとえ取り繕った答えをしたとしても見抜かれる確率は結構あります。

将来(10年後、20年後)にわたってそのほうがいいのかについてよくよく考えてから判断したほうがいいかもしれません。

私の場合は、若い頃に「より高給で」と声をかけてもらって揺らいだこともありましたが、最終的には今の会社に居残って給料を高めるための活動をした結果、安全に給料を増やすことができるようになりました。

サラリーマンにとってこの「安全に」というのは結構な重みを持つキーワードかと。

■転職の風潮は転職によって得する人が作っている


転職サイトや転職雑誌などで、転職に成功した人の事例が載ってます。
しかしながら、すべての人が転職で仕事や給料に満足できるようになるわけではありません。というか、殆どの人は逆でしょう。

そういう失敗事例は公(おおやけ)には出ません。本人も自分の嫌な経験を人に公開する気にはなれないでしょうし、転職ビジネスをする側にとっても転職希望者が転職を思いとどまってしまえばメシのタネがなくなります。これはFXや株式投資などでほとんどの事例が成功事例(「1年で3億円稼いだ」とか)であることと同じです。わずか数件の成功事例にはその数百倍(?)の失敗事例があるというところに思い至らないといけないですね。

ということで、Yahoo質問箱などでもこういうたぐいの「転職を考えている」とかの質問に対しては、ほとんどの場合「やめた方がいい」と私は書いてます。


■参考図書 『うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ


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●本書を引用した記事
 お客様は上司
 「給料が少ない!」~転職せずに給料を上げる方法
 うっかり一生年収300万円の会社に入ってしまった君へ

●このテーマの関連図書

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