忍者ブログ

サラリーマンの仕事術

給料がちょっとだけあがるような仕事術について

明日を支配するもの:まだ行っていなかったとして今これを始めるかを問わなければならない

巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。

本日の巨人 : P.F.ドラッカー
本日のお言葉: まだ行っていなかったとして今これを始めるかを問わなければならない
お言葉の出典: 『明日を支配するもの

「せっかくここまでやったんだから」

つい、そういう判断をしてムダな時間を費やしてしまうことが少なくありません。

本当に必要なのは、これが期待通りの成果を出してくれるのか、それだけの投資をする勝ちがあるのかを常に問い続けることです。

★〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

まだ行なっていなかったとして、かつ今知っていることをすべて知っていたとして、今これを始めるかを問わなければならない。

答えがノーであるならば、次の反応は、それでは何を行なうかでなければならない。

次のような場合には、直ちに止めることが正しい行動である。

第一に、製品、サービス、プロセス、市場の寿命がまだ数年あるという状況では、廃棄が正しい行動である。

膨大な人手を奪うのは、そのような死につつある製品、サービス、プロセス、市場である。

それらのものが、最も生産的で有能な人材を縛りつける。

第二に、製品、サービス、プロセス、市場が償却ずみを理由としで維持されている状況では、廃棄が正しい行動である。コストのかからない資産など存在しない。コストは埋没しているにすぎない。

第三に、最も重要な状況としで、製品、サービス、プロセス、市場が、これから成功させるべき製品、サービス、プロセス、市場にとって邪魔になった状況では、廃棄が正しい行動である

P.F.ドラッカー(著) 『明日を支配するもの
―――――――――――――――――――――★


私は、この一説の中で、とくにこの部分を大事にしています。

 コストのかからない資産など存在しない。コストは埋没しているにすぎない

たとえば、何かの常駐ソフトを作って利用していたとして、そのソフトがもう既に役に立たないものである時、それを作るのにどれほど時間を書けたからと行って、いまそこにあるだけでもムダなコストをかけている、ということに思い至るように、常に

 すべての資産には今現在もコストがかかっている

を意識しています。




■参考図書 『明日を支配するもの


21世紀のマネジメントを予測
今世紀を代表する経済学者、ドラッカー教授の最新作で、全世界で同時出版された話題作である。
「日本興隆の歴史が20世紀の世界史そのものであり、現在の世界経済を生み出したのも日本である」と主張する著者にとって、我が国が今、直面している危機的状況は、世界経済が一大転換期を迎えたことのあかしであると言う。これから起こる変化は、過去の産業革命や大恐慌、第2次世界大戦後の構造変化よりも大規模で急激であり、その時にリーダーたる者は、諸問題を解決する能力を持っていなければならない。

そこで教授は、従来の常識に基づく経営論をあえて視野から外し、「21世紀型のマネジメント」を大胆に描き出した。第1章では、マネジメントは企業や、法、国境、組織などの制限のもとに成立するといった常識がまず間違いだと指摘する。

さらに、破局的な少子化など人口構成の世界的な変化が、企業の経営戦略の前提そのものを変えてしまうことを強調する。それらをもとに、タイトルでもある「明日を支配するもの」、すなわち変革の担い手である「チェンジ・リーダー」像を定義していく。

◆アマゾンで見る◆ ◆楽天で見る◆ ◆DMMで見る◆

明日を支配するもの
著者 :P.F.ドラッカー
楽天では見つかりませんでした DMMでは見つかりませんでした



●本書を引用した記事
 ドラッカー:リーダーシップ力診断
 フィードバック分析
 7つの習慣:あなたのビジョンについて考えてみてください
 人を動かす:人を説得する原則6:しゃべらせる
 明日を支配するもの:資産の保全こそマネジメントの責務である
 明日を支配するもの:知識労働者には自律性と責任がともなう
 ドラッカー:意思決定の前提とすべきものが「すでに起こった未来」である、って本当?
 ドラッカー:マネジメントは一般教養である
 明日を支配するもの:まだ行っていなかったとして今これを始めるかを問わなければならない
 生産性を意識する
 7つの習慣:率先力を発揮する
 ドラッカー:人は、自らがもつものでしか仕事はできない
 人を動かす:罰則は「前向きさ」を失わせる
 優先順位と劣後順位を決定する方法
 自分が得意な仕事の仕方を知る方法2:仕事のやり方の特徴チェックリスト
 自分が得意な仕事の仕方を知る方法1:自分が得意な仕事の仕方を知る方法
 インサイド・アウト
 生産性を高める
 木こりのノコギリを研ぐ(7つの習慣より)
 多数の雇用形態の仲間を持つときに注意するべきこと
 決定事項に必須の3要件
 ドラッカーが教えてくれるサラリーマンの生産性向上
 サラリーマンにとっての継続学習は、教えることと知ってもらうこと
 ドラッカー365の金言
 ポストモダンの時代

●このテーマの関連図書

ネクスト・ソサエティ―歴史が見たことのない未来がはじまる

すでに起こった未来―変化を読む眼

イノベーターの条件―社会の絆をいかに創造するか(はじめて読むドラッカ…

ドラッカー名著集4非営利組織の経営

チェンジ・リーダーの条件―みずから変化をつくりだせ!(はじめて読むドラッ…


■関連する記事

ドラッカー:リーダーシップ力診断

本日は、『まんがと図解でわかるドラッカー リーダーシップ論』から、ドラッカー流リーダー力診断をご紹介します。以下のリストにある項目に、そう思うなら「はい」、そうでないと思うなら「いいえ」で答え、「はい」の数を数えてみてください。・リーダーは、自分の得意分野に優秀な人材を集めることで組織に「強み」を作るべきである・リーダーは意思決定を下したら、あとは全て現場に任せること。役割分担が大事..

フィードバック分析

フィードバック分析「フィードバック」といっても、誰かと反省会をすることではありません。一人だけでできる方法です。これは以下の本で紹介されていました。強みを知る方法はひとつしかない。フィードバック分析である。何かをすることに決めたならば、何を期待するかを直ちに書き留めて置かなければならない。そして9ヶ月後..

7つの習慣:あなたのビジョンについて考えてみてください

考える力は、他人が出した結論を見るだけでは絶対に付きません。自分の頭で考え、それを整理し、行動してそれをさらに最初の考えにフィードバックするというループによってのみ強化されます。本カテゴリでは、さまざまなテーマを設問としてご紹介していきます。そのテーマについて、ノートに自分の考えを書き出して、それから導き出される結論に基づくアクションを決定して行動してみてください。その結果自分の考えがどのように変わったのか、一度このノートをを見なお..

人を動かす:人を説得する原則6:しゃべらせる

巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。本日の巨人:ディール・カーネギー本日のお言葉:人を説得する原則:相手にしゃべらせるお言葉の出典:『人を動かす』本日のお言葉は、もう何回目でしょう…『人を動かす』から人を説得する原則6:相手にしゃべらせるです。説得したかったらしゃべってはいけない私のようなレベルでは、結構ハードルが高いのですが、本当の説得術というのは、相手に相手自身を説得させることを最高の手段にしている..

明日を支配するもの:資産の保全こそマネジメントの責務である

巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。本日の巨人:P.F.ドラッカー本日のお言葉:資産の保全こそマネジメントの責務であるお言葉の出典:『明日を支配するもの』知識労働者は生産手段を所有する。それは頭のなかにあり、持ち運びができる膨大な資本財である。知識労働者は、生産手段を所有するがゆえに自由に移動する。肉体労働者は、仕事が彼らを必要とする以上に仕事を必要とした。もちろんあ..

明日を支配するもの:知識労働者には自律性と責任がともなう

巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。本日の巨人:P.F.ドラッカー本日のお言葉:知識労働者には自律性と責任がともなう。お言葉の出典:『明日を支配するもの』いまや、工場の生産に直接従事するサラリーマンにまで、「改善のために提案をしなさい」などのノウ・ハウの創出が要求されています。単純に機械のように働いていればよかった時代は終わりつつあります。こうした智慧を出す労働者をドラッカーは知識労働者と呼んでいます。ところ..

■同じテーマの記事

角砂糖効果

「角砂糖効果」とは、疲れたときに角砂糖を食べると元気が回復する…という効果のことではありません。「連続したものを不連続なものにすると管理がしやすくなる」という意味で使います。元ネタは『脳を活かす!必勝の時間攻略法』から。連続したものは管理がしにくい確かに考えてみれば、連続しているものは、管理がちょっと面倒です。たとえば、本書にあるような「時間」。時間は、一般レベルでは最小単位は1秒で、それがず〜っとつながって1時間、1..

PR