忍者ブログ

サラリーマンの仕事術

給料がちょっとだけあがるような仕事術について

仕事脳は回転の早さではなく体系化


★――――――――――――――――――――――――――
頭のよい者がしばしばあきれるほど成果をあげられない。彼らは頭のよさがそのまま成果に結びつくわけではないことを知らない。頭のよさが成果に結びつくのは体系的な作業を通してのみであることを知らない。(中略)それらの資質を結果に結びつけるには、成果をあげるための能力が必要である。

P.F.ドラッガー著   『経営者の条件
――――――――――――――――――――――――――★


私達は、いろいろな物事をよく知っている人のことを「頭のいい人」と呼んだりします。また、前振りのないいきなりな質問や問題に当意即妙な受け答えが出来る人を「頭の回転が早い」などと褒めたりします。

しかし、よく言われるように現代ではすでに知識は持っていることが重要ではなく、複数の知識を組み合わせて新しいものを生み出す力が問われるようになりました。ドラッガーもこのことを体系化というふうに説明しています。

たとえば、自己啓発書を読んだり、セミナーを聞いたりすると、「よ〜し、オレも」と高揚感が生まれ、ガゼンやる気になったりするのですが、1か月後、半年後に変化が起きているでしょうか?
多くの場合、何も変わっていないことが少なくないのではないでしょうか。

それは情報という素材を仕入れただけで、何の調理もしていないからです。


■情報の調理の仕方


情報という食材は、漬け込んでおいたり、煮たり焼いたりして調理して初めて栄養になる料理になります。調理の経験を何度も積んで、ウデがある程度上がるようになってはじめて成果という結果を出すことができるようになるわけです。

書籍やセミナーは素材を仕入れるという意味では重要です。

しかし、それは料理というアウトプットに変換しない限り結果にはならず、何もしていない人と同じなのです。

ドラッガーはこのアウトプットの一連の行動を「体系的な作業」といっており、どのようなプロセス(調理手順)をするとどのような料理ができるのかを体系化と表現しています。

出来上がる料理は違っていても、プロセスはその素材によって微妙に違うものの基本原則は同じようなものです。
それを繰り返し再現し、素材によって微妙な違いを計画して実行できることが、成果を上げ続けるコツなのかもしれません。






■参考図書 『経営者の条件



立ち読みできます立ち読み可
ドラッカー・エターナル・コレクション第一弾。
絶大な人気を誇る不朽の名著。成果をあげるためにいかなる行動をとるべきか。己の強みを知り、時間を知り、なすべきこととなさざるべきことを知る。すべての知識労働者に必須の書。


◆アマゾンで見る◆ ◆楽天で見る◆ ◆DMMで見る◆

経営者の条件
著者 :ピーター・ファーディナンド・ドラッカー

経営者の条件
検索 :最安値検索

経営者の条件
検索 :商品検索する



●関連 Web
 ビジネスリーダー講座-日経ビジネス
 3分間ドラッカー―ダイヤモンド・オンライン
 経営者のバイブル ドラッカーを学べ―WizBiz
 ピーター・ドラッカー - Wikipedia
 3分間でわかるドラッカー−「経営学の巨人」の名言・至言

●本書を引用した記事
 マイナス言葉を言い換える
 ドラッカー:リーダーシップ力診断
 時間を測定する
 目的に立ち返る
 常駐タスクをチェックする
 確証のワナ
 段取りがよくなる段取りシート
 メールはプルシステム3
 メールはプルシステム2
 ManicTime

●このテーマの関連図書

ドラッカー名著集3現代の経営[下]

ドラッカー名著集2現代の経営[上]

小説でわかる名著『
経営者の条件』人生を変えるドラッカー―――自分をマ…

創造する経営者(ドラッカー名著集6)

イノベーションと企業家精神(ドラッカー名著集)

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか(はじめて読むド…


■同じテーマの記事

「PCが遅い」にはタスクマネージャーが効く

「PCがなんだか遅いなあ」と感じたときがありませんか?そんなときには、とりあえず、CTRL+SHIFT+ESC キーをパッと押してみると原因にたどり着けることが多いです。タスクマネージャーWindows で CTRL+SHIFT+ESC (CTRLキーとSHIFTキーを押しながら ESC キーを押す)と立ち上がるのはタスクマネージャー。ただし、PC がもっさりしているときには、すぐにはウインドウが表示されないかもしれません。そんなときには別の手段CTR..

会議におけるファシリテーターの役割とは

会議において議長となるひと(会議を主導する人)は当然必須なのですが、ここ10年くらい重要視されるようになったのが、「ファシリテーター」という立場の人。この人がいるといないのとでは、会議の進み具合がかなり違うということで、どこの会社も「ファシリテーション」などという教育プロセスを持つようになったみたいです。ファシリテーターがファシリテーションするのに必要な3つの視点をご紹介します。ファシリテーターの3つの視点本書『レ..

期末面談の自己申告を請求書にしてみる

毎年、1年間の業務成果を上司に報告して、上司から業務評価をもらいますよね。いわゆる期末面談。私としてはサラリーマンの最大のイベントだと思っているのですが、どうもぞんざいに扱う人が多いような印象を持ってます。「今やっている仕事が忙しいから」と、当日になって、「エイッ」って書き込んで、誤字脱字のまま提出してくる人もいたりする…。今やっているプロジェクトや仕事は当然大切なのですが、その結果自身で給料が決まっているわけではなく、期末面談で書かれた上司の評価で給料が決まっている..

記憶術:視点を変えて繰り返す

学生時代に復習といえば、勉強したことをもう一度繰り返すことでした。教えられたそのものを記憶していれば、高得点がとれた学生時代と違い、社会人の勉強は、本に書いてあることを完璧に覚えていても意味をなしません。それを使って何かをしてはじめて、「使える知識を持っている」と判断されます。記憶するには視点を変えるでは、暗記から一歩進んで、必要な知識を蓄積するためにはどうすればいいのでしょうか。..

2時間早く出社する

時間管理で最も効率がいいのは、「集中できる時間を確保する」こと。このために、会社全体で「集中タイム」とか「会議禁止タイム」みたいなのを設けている会社もありますね。べつに個人でもやれます。過去記事でも紹介しましたが、>みたいに、一人になれる空間を無理やり作る方法もありますが、最も簡単にできて一石三鳥なのが早朝出勤。早朝出勤のススメ以前から、「朝活」などのテーマでも書いていますが、ここ..

角砂糖効果

「角砂糖効果」とは、疲れたときに角砂糖を食べると元気が回復する…という効果のことではありません。「連続したものを不連続なものにすると管理がしやすくなる」という意味で使います。元ネタは『脳を活かす!必勝の時間攻略法』から。連続したものは管理がしにくい確かに考えてみれば、連続しているものは、管理がちょっと面倒です。たとえば、本書にあるような「時間」。時間は、一般レベルでは最小単位は1秒で、それがず〜っとつながって1時間、1..

PR