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サラリーマンの仕事術

給料がちょっとだけあがるような仕事術について

面接応募書類のポイント:真剣さが伝わりますか?

最近、中途採用で上司(役員ですが)からかなりお叱りを受けたことがありまして、それ以後、中途採用面接をするときには、こんなことを第1に意識するようになりました。

 応募者がどれくらい必死か?

もちろん、その応募者が今後同僚になるわけですから、スキルやコンピテンシーもちゃんと評価しますが、経営者から見ると、それはその技術を持っている人が評価すればいいことで、経営者との2次面接などでは、そういったところではなく、「その人の必死さ」が評価されます。

逆に言うと、1次面接する面接官は、それを見抜けずに1次合格を出せば、自分自身の能力が疑われるわけです。

■企業側の必死さ


たとえ大手企業といえど、先々にわたって安泰とは言えないのが現在の状況。ある日突然赤字転落とかあるわけです。でもいまの日本の法律では、簡単に従業員を解雇はできません。最悪の場合、儲からないのに従業員には給料は出し続けないといけないわけです。

さらに、その人を中途採用した場合、その人はジョブホッパーでもない限り、会社には居続けます。たとえば、その人が20年勤続したとしたら、その人には約2億円を投資しないといけなくなります。
会社としては2億円以上の働きをしてくれないと、今いる従業員で2億円に満たない人を含めて食わせていくことができなくなってしまいます。当然、その会社の設立理念などを実現するための努力以前の努力が必要になってしまいます。
※要は、生き残るためには理念では食えない(従業員を食わせられない)、と。

私の稚拙な文章では伝わらないでしょうけど、経営者にとっては、社員採用というのは死活問題なんですね。

私みたいな中間管理職は、自分の業務が手一杯なので、なんとか人を増やしたい、と常々考えてます。
でそうなると、中途採用の評価点は自然に甘くなります。

 まあ戦力として100を期待していてもゼロでなければプラスにはなる

程度に考えている人(=私)とはちょっと違うところを見ています。
まあ、私は「そこ」をかなりしっかり叱られたわけです。

そこで、応募者も必死にならないと、お互いの必死さが一致しません。

以下の本にそのことが書いてありまして、本日はここをご紹介したいと考えました。


★P37〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●採用側の真剣さにそ心わない書類は NG
中途採用のミスは、小さな会社の経営に少なからずダメージを与えることもめずらしくありません。また大きな会社の場合も、採用担当者の責任問題に発展しがち。

応募書類は、そのような採用現場の空気のなかでチェックされています。

まずは、その気構えや真剣さを真っ向から受け止められる書類かどうか…が重要になるのです。

たとえば修正液による誤字修正や写真の貼り方など、選考評価の本質とは思いにくい、さまつな事柄であっても、それが原因で「手抜き書類による気軽な応募」「不まじめな冷やかし応募」といった印象を与えれば致命傷になります。

これは面接で、 5 分遅刻したり服装や言葉づかいが悪かったりして、第一印象で不採用になるのと同じこと。

落とされる応募書類のうち、かなりの割合のものが、じっくり内容を読まれることなく第一印象で予選落ちクしている……という事実を知っておきましょう。

小島美津子(著) 『採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する
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 「あなたの自己推薦文は、本当に必死になって、「一所懸命」命がけで書いてますか?」
 「それが伝わるように書けたでしょうか?」

ということですね。

本書では自己推薦書だけについて書かれてますが、面接でも全く同様。
必死になって合格しようとしている意思が伝わるような工夫が必要です。演技ではなく。

まあ、私程度なら演技で十分、コロッと騙されますが…。


■参考図書 『採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する



立ち読みできます立ち読み可
すべての面接質問は、選考上の意図があって聞かれています。

「そんなこと聞いてどうするの?」と思う質問や、
一見すると雑談の延長のような質問にも、実は応募者のことを
確認するための深い意味がこめられているのです。

ですから、質問への応答では、面接担当者が自分の
何を気にしているのか、何を確認しようとしているのかという
意図とねらいを察することが重要になります。

そこがわかると、採用されるための「正しい答え」を見つけやすいからです。
本書では、転職面接における基本情報を一通りカバーしたうえで、
面接で聞かれるさまざまな質問を提示し、その質問で

「採用側が本当に知りたいこと(=本音)」は何かをていねいに

解説しています。

採用側の意図とねらいがわかれば、モデルトークに頼らずに、
効果的な自己PRを行うことが可能。ぜひ、本書を活用して
内定をつかんでください!

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採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する
著者 :小島美津子

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●本書を引用した記事
 転職応募書類の書き方のヒント:減点対象に気をつける1
 転職応募書類の書き方のヒント:減点対象に気をつける2
 中途採用書類:目立つ応募者になる
 読みづらい自己申告書は読まれない
 昇進面接:申告書の書式を変更してはいけない
 中途採用の問い合わせメールの最低限のマナー
 募集要項に完璧に目を通す
 面接応募書類のポイント:真剣さが伝わりますか?
 転職も「選択と集中」
 中途採用:面接書類は応募先が決まる前から書いておく
 採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する
 社会人になってからが本当の勉強
 面接官の意図を知れば合格できる
 転職面接の9割は成功する

●このテーマの関連図書

採用側の本音を知れば転職の書類選考は9割突破する

"src="https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/51TdJpUnqIL._AC_UL320_SR228

採用される転職者のための面接トーク術―モデル応答例付き

質問の「建前と本音」が読めれば転職面接は突破できる!・20代~34才の若手…

これで決まる転職・再就職のための「自己PR文」の書き方

転職面接必勝法


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