また、チェーン店も同様で、経営の仕方は1号店のやり方を踏襲すれば、ある程度、確実に収益が見込めます。
■スタンプの発想
これは、ある特定のやり方で上手く言ったら、そのやり方をどんどんコピーして別の場所や別のプロジェクトに適用してしまうやり方です。もちろん、その土地やプロジェクト特有の事情はあるものの、基本的には同じやり方なので、成功する確率は、初めてやるよりときも格段に高いものになります。
私はソフトウェアの開発部署を担当しているのでわかるのですが、ソフトウェアと言うのは、開発するときは大変なのですが、一度作ってしまえば、同じものを別の部署や工場に展開するのは鼻歌を歌いながらでもできます。だって
コピーに労力はかからないので。
ソフトだけではなく、開発をするプロセスがしっかりしていれば、バグの作りこみや、リリース後のトラブルというのも格段に減ってきます。
こういうのを更に一般化したものが PM(プロジェクトマネジメント)や CMMI といったプロセス標準ですね。代表的なのが PINBOK。
つまり、うまくいくやり方を見つけたら、それは一生食っていく事ができる方法論に出来るということです。
別に世の中では当たり前のことでも構いません。あなたの会社では誰も知らないことかもしれませんので。
私はこれを
スタンプを作る とか
スタンプを発想する
とか呼んでます。
要は、一度やってうまく行ったことの、プロセスをしっかり見つけてしまえば、あとは、そのやり方を繰り返しているだけなので、一生懸命考えたり、思わぬトラブルに巻き込まれたりしてじたばたすることがどんどんなくなっていって、最後は放置しておけば結果だけ出るような形になるわけ(究極の形ですが、いまだその状態になったものは経験がありません)。
■振り返りと一般化
これはどうやって見つけていくくかというと、過去記事でも何度か触れてます。
5年前の自分にアドバスを送る
フィードバックする仕組み
仕事効率を上げる基本ルール(技術編)
時間の定期点検
行動を組み込まなければ成果はあがらない
1ポイントアップの質問
KeepDo!
エッセンスを抜き出す
プロジェクトのリスク
ムダな仕事と仕事のムダを総点検する
万善簿
5項日誌(1)
などなど。
要するに、うまく行ったこと、うまく行かなかったことを振り返って、そのポイントを一般化して考えることです。
振り返りは GTD などで「レビュー」と呼ばれてまして、やり方が書いてありますが、どのように一般化するかについてはあまり詳しく触れられていません。
ここは経験がモノを言うんですね。実際に経験したことではなく、振り返りをたくさんした経験です。
その中で、複数個の事象から、同じ部分を抜き出すと一般化したことになります。
たとえば、
「20歳になった花子は太郎が好きになった」
「20歳になった桃子は太郎が好きになった」
「20歳になった梅子は太郎が好きになった」
という3つの事象を一般化すると、
「20歳の女性は太郎が好きになる」
と、一般化出来るわけです。あるいは、「"子"のつく女性は太郎が好きになる」でも構いません。ここは個人の経験と能力によるものですし、環境にも左右されます。
過去形「好きになった」が断定形「好きになる」に変わっていることにも注意してください。過去の経験から一般論を導くポイントのひとつです。
だから、たくさんの振り返りをして、記録をして、さらにそれを大枠で捉えるための、
振り返りの見直しが必要になるわけですね。
記録しないと忘れちゃうのは、私の頭がお花畑なせいなのかもしれませんが。
※とくに、失敗したことなどは。
■スタンプにする
一般化したら、これを行動のチェックリスト(や手順書、マニュアル)に落としていきます。これは以下の記事に書きました。
アクションレビュー
これはあなたのすごい差別化要素になりますよ。
あとは、この手順書にそって行動するだけで安全に成果を生んでくれるのですから。
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