忍者ブログ

サラリーマンの仕事術

給料がちょっとだけあがるような仕事術について

思考・発想にパソコンを使うな

今週は、夏休みに読みたいビジネス書の紹介です。

本日は以前にも紹介してます「思考・発想にパソコンを使うな」という本。

元ネタを使いまわしているようですが、結局たくさんのビジネス書を読んでも、本当に「これは、何度も読み返したい」という本は数えるほどしかありません。
それは自分の課題認識によって人それぞれなのかもしれませんが、このブログでは、沢山の本を紹介することではなく、自分がやってみて役だったものを紹介していますので、どうしても新刊などはあまり紹介出来ません(実際にやって効果が実感できるまでには、最低でも1年はかかります)。

まあ、そういうことで古い本が多いのはご勘弁を。

この本を読んでからメモ・ノートを付けるようになって3年たちます。

自分のメモ術・ノート術のすべての原点がここです。

これをやるようになって、非常に考えることがスムーズになったような気がしています。

それと、会議のときに、さっとホワイトボードに議論をまとめるのが早く・適切になった(自分でいうのもなんだが)。これは訓練であり、考えたことを形に出すこと(特に文章ではなく、図解)が素早く、適切な書き方が見つかるようになりました。

プロスポーツの選手を見てもわかることだが、スポーツ理論はおおよそのところは、だれでもわかる。野球のやり方、サッカーのやり方がわからない人は少ないとおもいます。しかし、それがやれるかとなると別物。プロスポーツ選手のように毎日地味なトレーニングを繰り返し、基礎練習を反復してようやくプロとして認めてもらえるのですからビジネスマンであっても同じことです。

ビジネスマンとして、プロだと思うのであれば、この本に書いてある程度のことは基礎訓練として、ぜひ身に着けておいてほしいと思います。

知識になったところ
・メモとノートは別物である。
 メモは省略して書くことが第一。ノートは後から読むことを考
 えて書くのが第一。
・デジタルでは考えは出せない
 デジタルツールは確かにコピーが簡単で、きれいに書ける。
 だが、表現力に自由度がない。つまり頭の中にあるイメージを
 そのまま、実世界に転写する能力がないのだ。
・キーボードを打つ時には人ななにも考えていない
 キーボードを打つ時には、頭の中で整理された文章をコンピュ
 ータに転送しているだけである。したがって、キーボードを打
 っているときには、思考する脳は停止していることになる。
・メモとノートは1冊にまとめてはいけない
・ノートを取ることは、ストレス解消になる
・記事をノートに書き写すことで記憶に残る、文章の勉強になる
・具体的なことほど書き出す価値がある。
 抽象的なことほど書き出すと具体的になる
・デジタルで記録、アナログで整理
・マンダラートで発想を展開する
・自分の書いたものは世界唯一の価値ある情報だ



■要約


◆課題と本書の解決策


社会人・ビジネスマンとして、メモを取ることは非常に重要である。
学生時代と違って「任務」があるからだ。だが、メモが取れるようになることはたんにスタート地点に立ったに過ぎない。本書では、メモをいかに進化させ、思考・発想をノートとして完成させて行くかについて、しっかりした解説書が必要である。

今までの成功者の例を挙げてノートの大切さを実感してもらうとともに、その具体的なやり方について実例を紹介していく。これらの中で、自分の状況にあったものを取捨選択し、メモやノートの活用方法を身に着けて成功するビジネスマンになってほしい。


目次


第1章 なぜノートがスゴイのか? ノート概論
第2章 かの著名人たちは、こんな「ノート」をつくっていた
第3章 自分に合ったノートの方法を発見する
第4章 手帳、メモ、ノートの連携

◆要約


メモとノート。この言葉は同じように使われることが多いが、メモとノートは別物である。文学者や著名人の「ノート」を研究してわかったことは、彼らは「メモ」を進化させ、「ノート」にまとめ、それを活用しているということだった。「ノート」の最大の特微は、自分なりの好きなルールで使うことができ、発想を自由に広げられるという点にある。そういう「ノート」を成功に向けて活かすためには、どうしたらいいのか。この点を、本書で説明していきたいと思う。

まずは「メモ」と「ノート」の違いを理解していただくところから始めよう。「メモ」の本質、「ノート」の本質がわかってくれば、それぞれを最大限に活用する方法をあなた自身が見っけ出すことができると信じている。

あなたの思考・発想を凡庸にしているのはパソコンだ!

コピー&ペーストで、記憶力、構成力、表現力が衰える。パソコンは大量の情報の収集・整理には便利だが、知的創造には不向き。そこで「手書きノート」だ。ふと浮かんだアイディアは、断片をメモするだけでなく、可能な限り文章化する。文章にすれば記憶に定着しやすいし、そのプロセスが、自己分析力と他人に伝える力をつける。漱石、熊楠から、野村克也監督、中村俊輔選手まで、古今各界一流人の使えるノート術も一挙公開する。

ただ、本書では、パソコンやデジタルな道具をすべて否定しているわけではない。むしろそういった新しい道具とこれまでのアナログな道具をうまく組み合わせて使っていくことが大切なのである。

大量の情報収集・整理にはデジ夕ル、思考・発想などの頭脳労働には手書きノートを使えば、最大限にあなたの能力が引き出せるはずだ。


◎キーワード・キーフレーズ
・できるビジネスマンはなぜかノートを持っている
・「仕事ノート」はお小言帳
・忘れたい情報ほどノートに晒すべし
・私の借金返済ノート術
・手帳とメモとノートの違い
・あなたを成功に導くのは、「メモ」でなく「ノート」だ
・「デジタル」の時代だからこそ「アナ口グ」で差がつく
・知的作業場としてのノートは、「読むもの」である
・人と差をつけたいなら、メモ術は古い。「ノート」で勝負
・なぜ「ノート」の用法はノウハウ化されないか
・継続することで「ノート」になる
・ノートを日課にしない
・手書きで脳活性−キーを打つとき、脳はまったく働かない
・何から始めたらいいのかわからない人は、「書き写す」ことから
・南方熊楠も勝海舟も書き写した
・自分がなぜその決断をしたか、の記録を続けてみる
・今日のランチとその理由をノートするだけで、決断力がつく
・サッカー中村俊輔選手の「サッカーノート」はヒントの宝庫
・ノートはあなた宛の手紙
・わかりきったことを文章にする大切さ。
・野村克也監督の「野村ノート」に学ぶ
・ノートの効果がすぐに出る、ダイエットノートー
・常の仕事の整理をしたかったら、夕スクをノートに書き写して
 みる
・どんなメモ帳、ノートを買えばいい?
・テーマを決めよう
・ノートとプ口グはまったく別物
・インブットとアウトプットはどちらが多い?
・「メモ」「ノート」「手帳」を一冊にまとめる、は間違って
 いる!?

・宮崎駿氏も、"文字だらけ"の手書きノートをつくっている
・何かあったらノートだけは持ち出すという人たち
・遠藤周作は、自分の創作ノートを何度も読み返していた
・日記の読者は自分であり、自分が「読む」ことに最大の意味が
 ある
・「嘘の日記は全く無意味」−山田風太郎の日記よりち−
・高見順の『敗戦日記』
・徳川夢声が日記をやめたくなった理由
・日記を書くことで、自分を癒した−古川□ッパの日記
・「日記帳」から「大学ノート」に変わると、内容が格段におも
 しろくなる
・同じ日の日記がいくつもある謎−小津安二郎の日記
・伊丹十三の原稿制作過程
・紙切れにアイディアを書いた星新一
・星新一は書き直しをしながら原稿を完成させた
・一年経ってから価値がわかった−沢村貞子さんの献立ノート
・女優業に役立てるノート
・メモとノートを使い分けた永井荷風
・日記の始まりはメモにある−阿久悠の日記
・実現させたい目標を日記に書こう
・伊丹十三のメモは名刺サイズ
・「日記」に残されたナゾの部分
・「無名作家の日記」に見る日記

・営業マン時代の私の手帳
・パソコンがあればノートなんて必要ないと思っていた
・ICレコーダーがあっても、アナ口グのメモがないとダメ
・「メモ」→「パソコン」のプ口セスには無理が生じる
・散歩ノートをつくってみた
・制作のプ口セスが見えないパソコン
・手書きにすると、脳の使い方が変わる
・「王様の耳は口バの耳」とノートの意外な関係

・手書き文字には、自分の"その瞬間"がが記録されている
・わかりきったことは書かないのが「メモ」、書くのが「ノート」
・メモはスビード、ノートはじっ<り
・筆記用具探しには「永」の字を書く
・葉書を手帳に挟んで持ち歩く
・大量の情報を持ち歩く人ほど、情報を使いこなすのが下手
・東国原知事は、気になる記事をノートに書き写す

・南株で儲けるのも、東大合格も、秘訣はノートにあり
・左ページに板書、右ページに復習。
・学生時代のノートの取り方が基本
・コーネル大学式ノート作成術
・あのノートの達人も、"なんでも書かれているノート"をつ<っ
 ている
・わかりきったことでも、「手帳」→「ノート」へ書き写すと見
 えなかったものが見えてくる
・「手帳」は「ノート」のインデックスとして使う
・ノートをつくるだけで、メモのテク二ックも劇的にアップする
・頭の中にメモ帳を置く
・頭のメモを定着させるためには、あとで必す「書く」
・メモの効用は、頭の中にあるものを外に出すこと
・具体的なことほどメモする価値がある
・取材はメモ、あとでまとめるのがノート
・メモするという行為は、相手へのシグナルだ
・プレゼンテーションの最小単位は「ノート」だった
・意外な小道具としてのメモ帳
・復唱したり、まとめてみるのがメモのコツ
・忘れるためのメモ、考えるためのノート
・落書きスペースに「時間管理マトリックス」をつくると、タス
 クが整理される
・「Web情報」をあえて「手書きノート」することで大変革が!
・デジタルで記録。その後、アナ口グで整理
・あとで読み返したくなるようなノートの書き方
・会話を盛り込めば、臨場感が増す
・「欲望マトリックス」をつくってみよう
・「逆算チャート]で夢実現プ口グラム
・ノートの改訂は、消しゴムでなく二重線で!
・ノートを活かす簡単ツール「マンダラート」
・ノートに「マインドマップ」を書こう
・文章を書き写す漱石の「読書ノート」
・"毎日ノート生活"の到達点
・ノートと手帳の二本立てが正解!?
・自分だけのオーダーメイドの情報が、価値ある情報だ


キーポイント


★p37−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
先日、あるテレビ番組で携帯電話のメールを打っ際の脳の動きと
いうのをやっていた。
なんと驚くべきことに、携帯電話でキーを叩くとき、脳はまった
く使わないそうである。これに対して、手書きの場合は脳を使う
。文字を書こうとするとき、蓄積された膨大なデータから"書き
たい文字の形"を検索する高度な処理が、脳内で一瞬にして行わ
れているという。実際に自分でやってみるとそれがよくわかる。
ノートに手書き文字で文章を書いてみると、確かにキーボードを
打っときとはまったく違った脳の動きになっているのを感じる。
  :
  :
歩かずにすむ生活がメタボを招くように、それによって失ったも
のも多い。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−★


★P46−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
今日のランチとその理由をノートするだけで、決断力がつく
  :
  :
これは、ぼんやりと決断していた事柄に対して、なぜ自分がそう
いう選択をしたのかを明確にするためのトレーニングである。
思っていたよりもいろんな理由でメニューを決定してきたことが
わかるし、いい決断と悪い決断の違いも見えてくるだろう。これ
を積み重ねていくと、不思議なことに、次の自分の決断がわかっ
てくる。たかがランチの記録でも、そこからそのときの自分の体調
、気分、金銭価格など、いろんなことがわかるし、そういう状態
のときにどういう判断をしたのか、どういう判断が正しかったの
かなどが、見えてくるのだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−★


★P185★−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
彼は二つの点に注意すべきだと本の中で指摘している。
これは私自身のメモ術にも共通しているのだが、まず一つ目は、
授業などで疑問に思った点は必ずメモしておくことだそうだ。
「疑問点のメモ」は、私の仕事のひとつである「取材」の際、と
ても重要になってくる。イン夕ビューならば、そこが話の糸口に
なるし、町歩き記事の場合でも、構成のスタート地点になること
が多い。
 :
 :
二つ目の注意点。それはメモを取るポイントである。先生の言う
ことをメモすると言ったが、とくに重要なのが具体例だ。普通、
具体例は聞き流してしまうことが多い。しかしその具体例がポイ
ントなのだ。具体例こそは抽象的な事柄を理解する手がかりになる。
「具体例こそは抽象的な事柄を理解する手がかりになる」とは
まさしくそのとおりだ。本質を見事にひとことで表していて、さ
すがである。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−★



■参考図書 『思考・発想にパソコンを使うな


あなたの思考・発想を凡庸にしているのはパソコンだ!コピー&ペーストで、記憶力、構成力、表現力が衰える。パソコンは大量の情報の収集・整理には便利だが、知的創造には不向き。

そこで「手書きノート」だ。

ふと浮かんだアイディアは、断片をメモするだけでなく、可能な限り文章化する。文章にすれば記憶に定着しやすいし、そのプロセスが、自己分析力と他人に伝える力をつける。

漱石、熊楠から、野村克也監督、中村俊輔選手まで、古今各界一流人の使えるノート術も一挙公開。

◆アマゾンで見る◆ ◆楽天で見る◆ ◆DMMで見る◆

思考・発想にパソコンを使うな
著者 :増田剛己
楽天では見つかりませんでした
思考・発想にパソコンを使うな
検索 :商品検索する



●本書を引用した記事
 図解のコツ1:カタマリを作る
 Hyper-Anchor
 インデックス読書術
 コーチングの罠
 思考・発想にパソコンを使うな
 お題ノート
 思考・発想にパソコンを使うな
 コーチングの引き出す質問を使ってはいけない
 コーチングを使うのは相手しだい2:行動を命令する
 仕事効率を上げる基本ルール(ノート・メモ編)
 相手の実力を見てモノを言う

●このテーマの関連図書

仕事の成果が激変する知的生産ワークアウト―あなたが逆転するための73の…

仕事ができる人はなぜモチベーションにこだわらないのか(幻冬舎新書)

脳を「見える化」する思考ノート

考えないヒント―アイデアはこうして生まれる(幻冬舎新書)

僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識…

図解仕事ができる人のノート術新版―アイデアマラソンが仕事も人生も豊かにする


■同じテーマの記事

図解のコツ1:カタマリを作る

ホワイトボードに説明を書いてもらったときや、パワーポイントなどにまとめたときなどに「説明が上手いなあ」と思う人と、なにを書いているのかさっぱりわからない人がいます。文章を書くにしても図解をするにしても、こういうのがうまくできるようなコツがあります。過去記事でも何度か触れてますので、ちょっとご参考までに。過去に紹介した図解のコツ3つの習慣part1A4で議論する図解活用のメリットコミュニケーションよりコンバージョ..

電車が遅れたら駅から離れる

私の経験的には、1〜2ヶ月に1回くらいは、通勤電車でトラブルがあります。電車が止まる/遅れるんです。こんなとき、どう対処しますか?別の路線を選べる人なら、それはそれで便利だとは思いますが、田舎ではそうも行きません。それ以外に選択肢はない場合には、復旧するのを待つしかありません。このときに、駅でひたすら待つというのは、生産性はゼロですね。せっかくできた時間なので有効活用するようにしてます。交通機関が遅延したら待たない交通..

スマホで頑張って入力したら辞書に入れる

スマホの日本語入力は私はすごく遅いです。最大でも1分間に60文字くらい。まあ、これでも最初の頃と比べると早くなった方ですが、いくらやってもこれ以上は早くならないみたい。短縮入力ができるようにするスマホの日本語入力にかぎらず、Google日本語入力や ATOK などもそうなのですが、過去に入力したことのある単語だと「予測候補」に表示してくれるようになります。これが入力速度をかなり改善してくれます。ところが、これは変換キーで区切ると、まとまりとしては認識されません。たと..

標準時間を持つ

いろんな仕事ををしている人でも、仕事を分割していくと、結構な量の定型業務に行き着きます。結局、仕事を速くするためには、パターンの決まった業務をいかに素早くやれるようになるかと、無駄な仕事をしないことです。本日は、仕事を早く終わらせるための基本的なアプローチ方法について。標準時間製造の作業は、標準作業と標準時間から出来上がっています。標準時間は、非常に単純な作業(たとえば、「電動ドライバを持つ」とか)の時間からできていて、複雑な..

forfilesの使い方

もう使わなくなったバックアップファイルは、削除しておくとハードディスクの容量にも、精神衛生にもちょっと良いかも。ただし、使う可能性のあるファイルを削除はしたくないので、一定期間以上編集しなかった、という条件で削除すると便利かと。これを実現するコマンドが forfiles。本日は、この forfiles の説明。パラメータ一覧FORFILES [/P パス名] [/M 検索マスク] [/S] [/C..

それでも見たい!404エラー回避ツールWaybackMachine

ネットで欲しい情報を探していて、「お!これは!」と思ってリンクをクリックしたら404Not Foundに引っかかることが度々あります。これは、リンク先のページが削除されてしまっていて、Google などの検索ツールにはキャッシュされているものの元のページがない、という状態。いわゆる「リンク切れ」ってやつですね。Google で検索したときには、検索結果ページの下の方に「キャッシュ」というリンクがあって、これをクリックすると Google がキャッシュしたデータ..

PR