忍者ブログ

サラリーマンの仕事術

給料がちょっとだけあがるような仕事術について

出だしは書かない



この記事を書き始めてからちょっと気がついた文章術について。

かれこれ3年。よくまぁ続いたなぁと思いますが、最初の頃はこれを書くのにすごく時間がかかってました。特に時間がかかったのが、最初の10行くらい。

 「こんな導入じゃぁ、言いたいことに導けない…」

と手が止まってしまいます。書くネタは決まっていて、素材も集めたのにそれが文章にならない。そこで、ウンウンと悩んでしまって先に進まなくなったことがよくありました。

2~3時間かけて書いておいて、一晩寝かせて読み返すと、まったく意味が通じない。
そのままさっくり削除(涙)。


■文章は中央から書く


最近、コツがわかってきたのですが、文章を書くときには、まず本論を最初に書いてしまうようになりました。

  序(前振り)
  主題
  本論
  小ネタ
  結論
  結び

こんな順で出来上がったとすると、まずは、「本論」か「結論」の部分を書いてしまうのです。
ネタは決まっているので、本論のところはどんどん書き進められます。

でその後に、小ネタを書き、それに合うように、その前後を書き足して一つの文章にします。

この記事と同じような主題のメルマガやブログもあちこちで読んでますが、多くの場合は、本論だけですね。私の文章の特徴は、前振りや小ネタを挟んで作っていることかな?
※そのせいで、やたら文章が長いのですが。ま、これもこの一連の記事の特徴ということで。

ただし、書くときには、最も言いたいことを最初に書いてしまうことです。そうするとそれに合わせて前後が出来上がり、最終的には全体が出来上がります。

イメージは海底火山の新島。
最近、小笠原で新しい島が出来ましたね。最初は水面下の小さな噴火口だったものが徐々に成長して、海面に出ます。この時海面に出るのは最初の噴火した突起部分(実態は4000m級の山だそうです)。
こんな感じで、まず中央部分を造り、それを徐々に広げて裾野を作っていくと相対的には中央部分が高くなっていって、最終的には富士山のようにきれいな形の山が出来上がるわけ。



■順番の入れ替え


本論も複数の段落からできるので、回りに文章を付け加えたら、段落単位であちこちに移動させます。で、そこで読み返していて思いついた部分を付け加えて行くと、大体この記事のような体裁が出来上がります。

よく、一気に書こうとして、支離滅裂なプレゼン資料を見ることがあります。
こういう、全体像の推敲がされていないからだろうなぁ、と思いながら、なんとかそこから発表者の言いたいことを読み取ろうと努力はしますが。

プレゼン資料も、骨格を考えたら、まず最も言いたいことのページを作って、そこから前後に広げていくと、ストーリーとして筋の通った統一感のある資料になります。

こういったことをすると、必ずつながりをチェックしながら進められるので、

 これは、こっちのページより前に述べるべき

とかいう判断がしやすくなるんです。
それが、全体がある程度出来上がってから治そうとすると、すでに全体が出来上がってしまっているので、そこに書いてあることのひとつひとつが、別のところにつながりを持ってしまっていて、簡単に順番が入れ替えられなくなっちゃうんですよ。

だから、まだ水面下にあるうちに中心部分を維持しながら、小ネタをどこに挟むかを入れ替えるのがいいんですね。

■PCならでは


こういったことは、原稿用紙に手書きで書くとできない作業です。
昔の人は、小さな紙にこういったものを書いて順番を入れ替え、最後に清書をしていたそうですが、PCなら順番の入れ替えなどは、すごく簡単。

でもやらないといけないのは、いまも昔も変わっていないですね。

■出だしから書いてはいけない


文章にしても、プレゼン資料にしても、最初のところから書き始めると、ストーリーが迷走します。

ですので、まず、中央部分を書いて、少しづつ、何度も読み返しながら、徐々に全体を広げていくと、統一感のある文章やプレゼンができますよ。

■同じテーマの記事

WBSを作る

新年度が始まりましたね。今年の業務の計画は立てられましたでしょうか?本日は計画を建てるのに絶対必要なツール「WBS」。WBSとはいつものようにWikipediaから引用 Breakdown Structure(WBS)とは、プロジェクトマネジメントで計画を立てる際に用いられる手法の一つで、..

メールはプルシステム1

以前の記事にも書きましたが、1日に約300~500件のメールが来ます。このためかつてはメールをチェックするだけで多い時で1日に3~4時間かかってました。これじゃあ、会社にメールを見に来ているのか仕事をしに来ているのかわからない状態になってしまってました。メールの処理時間を効率化するメールというのは、そこに書かれている内容を読んで理解し、それに対してアクションを起こして、今持っている業務を前進させることが目的なのですが、自分が何かしなければならないメールは..

ダラダラ癖から抜け出すための10の法則:時間を記録し分析しなさい

時間管理で失敗する原因というのはいくつかあります。原因がわかれば対策のしようもあるのですが、自分が原因でない割り込み仕事や浪費はなかなか改善できません。割り込み自体を減らすことは難しいのですが、その割り込みを受け付けるかどうかは自分の行為として判断可能です。代表例として電話があります。電話はこちらの都合にかかわらず、いきなり「最優先で対応してくれ!」と言っているのと同じ。放置するわけにも行かないので出ると、ちょっとした要件プラス..

問題認識の手法4―現状分析2

現状分析の手順現状分析の手順は以前の記事で書きました。それを少し引用します。問題解決の7ステップ問題解決他のための7ステップはまず大きく2つのステップに分けられます。問題認識ステージ課題対策ステージの2つ。さらに問題認識には2つのステップがあって問題設定ステップ問題把握ステップにわかれます。また、課題対策は5つのステップにわかれます。課題設定ステップ課題解決ステップ総合評..

振り返りのコツは「予行結差学改」

人が成長するのに必要な最も大切なのは、経験です。どんなに本を読んでも、どんなに講習会に出たとしても、成長できるわけではなく、やっぱり経験しないと成長しません。しかし、じゃぁ経験年数の長い人が優秀かというと、そういうわけでもありません。何が違うかというと、振り返り学習をしたかにあるようです。さて、会議がある程度進んできたら、適度に振り返ることも大切です。「今までの..

スタートメニューで起動するアプリを自動化する

個人的な好みから言えば、インストーラがなくて、ただフォルダにコピーするだけのアプリが好みなのです。しかし、最近の殆どのアプリはインストーラがついていて、環境を勝手に判断してインストールがされるようです。自分で作った AutoHotKey や UWSC などの自動化ツールのスクリプトでそのアプリを起動させようとすると、そのアプリの実行ファイルのありかを調べて、パスを書かないとちゃんと起動させられません。ところが、ときどき環境やバージョンによってインストール先が変わったり..

PR