■絶対に諦めてはいけない
「
絶対に絶対、絶対、絶対あきらめてはいけない」
―
ウィンストン・チャーチル
これは、イギリスのウィンストン・チャーチル首相が1941年10月、母校ハーロー校での演説で卒業生達に贈った言葉。こちらが原文。
★――――――――――――――――――――――――――
Never give in, never give in, never, never, never, never - in nothing, great or small, large or petty - never give in except to convictions of honor and good sense. Never, Never, Never, Never give up.
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最後の、「
Never, Never, Never, Never give up」。かっこいいですね。
チャーチルは幼少時代に名門寄宿学校のハーロー校で厳格な教育を受けたのですが、成績はビリから三番目とまったくペケ。
あまりの成績の悪さに、ギリシア語、ラテン語は身につかないだろうと英語の構文を徹底的に教えられたそうです。
ハーロー校卒業後もサンドハースト王立陸軍士官学校を3度受験してようやく合格したほど。
しかし、それだけできが悪かったにもかかわらず、後年になってから政治家として活躍したばかりか、1954年には『第二次世界大戦回想録』(原題『The Second World War』)でノーベル文学賞を受賞しているのだから、この言葉も頷けますね。
チャーチル首相自身、回顧録で「あのころに英語の基本構造を骨の髄まで徹底的に覚えさせられたおかげだ」と書いています。
しかし、チャーチルもすごいですが、そんな落ちこぼれを諦めずに教え続けた英語の先生(ソマヴェル先生というそうです)はもっとすごい人だったかも。
■追い詰められたときこそチャンス
「
切羽詰まったときにこそ、最高の能力を発揮できる」
―
ビル・ゲイツ
あるインタビューでビル・ゲイツはこう答えたそうです。
厳しい競争社会の中で、勝ち残るためには、
追い込まれた時というのが、もっとも力が発揮できるチャンスだと。
中国の史記「准陰侯伝」にある漢の韓信は、戦いのセオリー反して、川を背にして趙の軍都戦い、決死の戦いを展開して勝利を収めたという故事、「
背水の陣」も同じような言葉でしょうか。
■「出来ない」は言わない
「
不爲也、非不能也」
― 『
孟子』梁恵王上
これは以前の記事
出来ないって言うな!で紹介しましたね。孟子の言葉です。
為(な)さざるなり、能(あた)わざるに非(あら)ざるなり。
※()内は読み方
何事も、「できない」と思うと他人のせいになります。
逆に、「やらない」と思うと、その結果はすべて自分の責任です。
いまもし、今年のはじめに何かしようと思っていて、やれていないのであれば、それは、「できなかった」からでしょうか? 「やらなかった」からでしょうか?
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■リスクのないところには成功はない
「
勇気を持って。誰よりも先に。人と違ったことをする。」
「
Be daring. Be first. Be different.」
―レイ・クロック
ご存知ですか?
マクドナルドの創業者です。
さまざまな職を経て外食フランチャイズの道へと進んだクロック氏。
彼は、ピアニストやジャズ演奏家、紙コップのセールスマン、ミキサーのセールスマンなど多くの職を転々とした後マクドナルド兄弟にであい、ハンバーガーショップの権利を買い取ってビジネスを始めたそうです。
ついに、世界最大のファーストフードチェーンを築き上げるに至りました。世界の経済指標で、「ビッグマック指数」という言葉があるくらい、世界中に展開されてます。
この本で読んで、以後私の金言録に追加されました。
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同じ言葉で、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」がありますね。
余談そういえば、もう一方のファーストフードチェーンの雄、ケンタッキーのカーネル・サンダースおじさんのお話も面白かったです。いくつであっても、新しいことをやる勇気をもらいました。ついでに紹介しときます。
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■何をやらないのかを決める
「
何をやらないのかを決めるのが大切で、何をやらないのかを決めるのは難しい」
―マイケル・デル
Dell創業者のマイケル・デルは1984年、学生寮で「PC's Limited」という会社を興しコンピュータ販売を開始した。19歳での起業したのはすごく有名ですね。
デルへのインタビューで「経営戦略で最も簡単なこと、最も難しいことは何ですか?」という問の答えが冒頭の言葉。
私は仕事をすべて一人で抱え込んでてしまう場合があります。
当然、こなせない仕事は、どんどん滞っていきます。
こんな時に必要なのは、不要な仕事を切り捨てる・誰かに任せることです。
同僚や部下や後輩にどんどん振り分けなければ、ほんとうに重要な仕事に専念することはできないわけです。
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■不可能を疑う
マルハナバチは航空力学上は「
飛べない」んだそうです。でも、彼らは「飛べる」と思っているから飛べる。というのがビジネスセミナーなどでよく言われる言葉。
この本から。
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マルハナバチは、航空力学の理論では飛べるはずがないとされていたのに、実際には飛べるという話だ。それは、マルハナバチ自身は、自分が理論上は飛べないことを知らないからではないだろうか。
(当時は、この話がとても新鮮だったが、今ではビジネス・トレーナーの多くがこの話を引き合いに出す。話自体はよいのだが、頻繁に使われすぎているように思う)。
親や友人が、僕たちに、これはできるがあれはできないはずだとか、これが本当でこれは嘘だなどと、何度も言うだけでも十分だ。それが僕たちの確信になるからだ。言われたことに納得してもしなくても、どのみち潜在意識に刷り込まれて、それが確信に変わっていく。そうやって「固定観念」が生まれる。
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■実行する
「
非知之難也、処知則難也」
― 『韓非子』説難
知の難(かた)きに非(あら)ざるなり、知に処すること則(すなわ)ち難きなり。
意味は、だいたいわかると思いますが、
説くべき事柄を知るのが難しいのではない、知ったことに対処するのが難しいのだ。
こんな感じかな?
同じような意味で
不聞不若聞之。聞之不若見之。見之不若知之。知之不若行之
も好きですね。
何を知っていても、それを実行できなければ意味がありません。
単なる評論家にならないために、あなたが学んだことを実践しましょう。
■前に進む
「
命までは取られへん。だめならやり直せばいい」
―鬼塚喜八郎
こちらもご存じの方が多いと思いますが、アシックスの創業者です。
31歳で創業して以来、何度も倒産寸前の危機に直面しながらも「命までは取られへん。だめならやり直せばいい」と頑張り続けられたのが、いまのアシックス。
「失敗したらどうしよう」と、必要以上に不安になる時があります。
たしかに、失敗したら評価は下がるかもしれません。でも、余程のことでない限り即座にクビになることもないでしょうし、逆に積極的になにかをやりに行って、その結果の失敗であれば、それをもってクビにするような会社は見切りをつけたほうがいいと思います。
失敗を恐れて、やるべきことをやらないことのほうが会社にとってのリスクが高いと考える役員は少なくありません。
だから、失敗の先に輝かしい成功が待っていることを信じて、勇気をもって一歩前に進みたいと思います。
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■参考図書 『孟子』
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小林勝人(訳) 『孟子(上)』
戦国時代の中国、百家争鳴の乱世に生き、孔子の教えを軸にしつつも独自の思想を展開した孟子(前372‐前289)の言行録。孟子は、人が天から与えられた本性は善であるという信念に立って、天から万人に等しく与えられたこの本性を全面的に開花させるための実践倫理を示そうとした。原文を短く区切って掲げ、訓読文・現代語訳・校注を付す。
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●本書を引用した記事
議論には「身、事の外に在りて」で対応する
一歩前に踏み出す金言
ベスト時間術2012
出来ないって言うな!
出来ないって言うな!
孟子
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